神鋼商事は反発の動き、20年3月期減益予想だが保守的

【アナリスト水田雅展の銘柄分析

 神鋼商事<8075>(東1)は鉄鋼や非鉄金属関連の専門商社で、KOBELCO(神戸製鋼グループ)の中核となるグローバル商社を目指している。20年3月期は不透明感が強いとして減益予想だが、やや保守的だろう。株価は年初来安値圏から反発の動きを強めている。調整一巡して出直りを期待したい。

■KOBELCO(神戸製鋼グループ)の中核商社

 神戸製鋼所<5406>系で鉄鋼製品、鉄鋼原料、非鉄金属、機械・情報、溶接材料・機器などを扱う専門商社である。M&Aも積極活用し、KOBELCO(神戸製鋼グループ)の中核となるグローバル商社を目指している。

 18年3月期のセグメント別経常利益(連結調整前)構成比は、鉄鋼51%、鉄鋼原料14%、非鉄金属20%、機械・情報15%、溶材4%、その他マイナス4%である。

 中期経営計画の目標値には21年3月期売上高8900億円、経常利益80億円、純利益52億円、海外取引比率50%、自己資本比率20%以上、ROE8%以上、D/Eレシオ1.0倍、投資計画4年間合計300億円などを掲げている。

 なお連結子会社のコベルコ筒中トレーディングを完全子会社化(19年5月)し、さらに中山金属と合併予定(19年7月予定、商号未定)である。非鉄金属セグメントにおける営業体制の最適化を図る。

■20年3月期減益予想だが保守的

 20年3月期の連結業績予想は、売上高が19年3月期比2.9%増の9800億円、営業利益が12.9%減の69億円、経常利益が12.7%減の70億円、純利益が8.3%減の46億円としている。配当予想は19年3月期と同額の年間110円(第2四半期末55円、期末55円)で、予想配当性向は21.2%となる。

 セグメント別経常利益予想は、鉄鋼が36億円、鉄鋼原料が11億円、非鉄金属が16億円、機械・情報が10億円、溶材が4億円としている。不透明感が強いとして減益予想だが、やや保守的だろう。

■株価は反発の動き

 株価は6月6日の年初来安値2191円まで下押したが、その後は反発の動きを強めている。調整一巡して出直りを期待したい。6月12日の終値は2398円、今期予想連結PER(会社予想連結EPS519円48銭で算出)は約5倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間110円で算出)は約4.6%、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS5946円33銭で算出)は約0.4倍、時価総額は約212億円である。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)

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