【編集長の視点】綿半HDは反落も連続最高業績・増配と月次売上高の連続大幅増を手掛かりに押し目買い継続

編集長の視点

 綿半ホールディングス<3199>(東1)は、前日13日に34円安の2467円と5営業日ぶりに反落して引けた。同社株は、6月12日に年初来高値2520円まで買い進まれており、この日の日経平均株価が続落し一時、フシ目の2万1000円台を下回ったことから、同社株にも目先の利益を確定する売り物が出た。ただ取引時間中の安値2450円からは引き戻して引けており、今2020年3月期業績が、連続して過去最高更新と予想され、連続増配も予定していることを手掛かりに押し目買いが継続した。月次動向で、全店売上高が、インターネット通販会社のアベルネット(東京都台東区)の連結子会社化の寄与などで2ケタ増で推移し、株式需給面でも、信用取組が売り長で逆日歩がついており、売り方の買い戻しが想定されることなども、フォローの材料視されている。


■アベルネットの寄与で客単価は4月が23.8%増、5月が20.7%増

 同社の今2020年3月期業績は、売り上げ1142億4500万円(前期比7.3%増)、営業利益26億7300万円(同13.0%増)、経常利益28億1100万円(同12.2%増)、純利益16億4000万円(同1.7%増)と予想され、前期の過去最高を連続更新する。小売業では、昨年7月にリニュアルオープンした綿半スーパーセンター富士河口湖店や同11月に新規オープンした綿半スーパーセンター可児店がそれぞれフルに寄与し、前期にチラシ費用を前々期比50.0%減少させたEDLC(エブリデー・ロー・コスト)戦略を今期も徹底し同費用をさらに27.2%減少させ、建設事業も、期末の受注残が、前々期末比18.8%増の204億円と積み上がってスタートすることなどが要因となる。配当も、年間34円(前期実績33円)と連続増配を予定している。

 一方、今期に入っての月次売上高は、全店ベースで4月が前年同月比22.1%増、5月が23.4%増と高水準で推移した。SNSで商品アピールや売り場の演出を強化し、行楽品、季節用品、ガーデニング用品が好調に推移、アベルネットの子会社化は、客単価の上昇や客数の増加に寄与しており、このうち全店ベースの客単価は、4月が前年同月比23.8%増、5月が同20.7%増と大幅上昇が続いた。

 なお同社は、3月期決算とともに新たに策定した新中期経営計画も発表しており、最終年度の2022年3月期には売り上げ1200億円、経常利益32億円の達成を目標数値としている。

■年初来安値から25日線にサポートされて29%高し次々と上値フシ抜けへ弾み

 株価は、今年2月の年初来安値1950円から25日移動平均線にサポートされながら上値を追い、令和相場入り後の全般相場続落の影響で2172円へ突っ込んだが、今期業績の連続過去最高更新予想を歓迎して即、上昇転換、好調な月次売上高動向も続いて年初来高値2520円まで買い進まれて年初来安値からの上昇率は29%となった。PERは14倍と相対的に割り負け、信用取組は、薄めながら売り長で逆日歩のつく好需給となっており、足元での年初来高値でのスピード調整後に次の上値フシの2018年11月高値の2809円、2018年9月高値の3140円をそれぞれ上抜き、最終的には2018年2月につけた上場来高値4875円への意識を強めよう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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