【株式評論家の視点】キャンディルは第2四半期業績が好調、高値奪回へ向かう可能性あり

株式評論家の視点

 キャンディル<1446>(東マ)は、2018年7月5日に東京証券取引所マザーズに上場。同社グループは、戸建て、集合住宅、商業施設など、ありとあらゆるフィールドに対し、「建築サービス関連事業」を展開。「リペアサービス」、「住環境向け建築サービス」、「商環境向け建築サービス」、「商材販売」の4つのサービスを住宅市場と商業施設市場へ提供している。

 「リペアサービス」では、内装建材、家具などに発生した傷や不具合を、部材交換することなく修復(リペア)するサービスを展開している。建築現場では日常的にさまざまな傷が発生しるが、それらをリペアすることで、コスト圧縮・納期圧縮につながるため、建築業界にはなくてはならないサービスとなっており、その対象は住宅はもちろんのこと、ホテルや店舗などの商業施設、寺社仏閣、文化遺産等広範囲となっている。

 「住環境向け建築サービス」では、建築中の住宅の各種検査、内覧会の設営から実施、住宅のアフター点検、維持・管理にまつわるメンテナンス、リフォームまでの大規模な改修を伴わない小規模な施工など、住宅に向けたサービスを提供している。

 「商環境向け建築サービス」では、商業施設の内装仕上げ、オフィス移転や内装変更、ホテルの家具取り付けや家具組み立てなど、商業施設向けに機動性を強みにした各種機能を提供している。

 「商材販売」では、照明機器やカーテンなどのインテリア商材を内装設計やインテリアデザインの提案と合わせて販売している。

 今2019年9月期第2四半期業績実績は、売上高68億2700万円(前年同期比7.8%増)、営業利益3億5300万円(同26.9%増)、経常利益3億5300万円(同42.3%増)、純利益1億9700万円(同26.3%増)に着地。商環境向け建築サービスが18.2%増収、リペアサービスが7.5%増収と、主力事業の伸びが業績の好調を支えている。リペアサービスの取引社数は、第2四半期末の時点で2万673社で、前期の第4四半期の時に比べ561社(2.8%)増加。アフター定期点検の累計管理戸数は、32万3,589戸で、前期末の時に比べ、2万2616戸(7.5%)増加。第2四半期営業利益は年計画に対する進捗率が72.7%と好調に推移している。

 今18年9月期業績予想は、売上高135億円(前期比7.2%増)、営業利益4億8500万円(同20.1%増)、経常利益4億4000万円(同27.5%増)、純利益2億1800万円(同27.2%増)の連続最高益更新を見込む。年間配当は10円(第2四半期末5円、期末5円)の初配当を予定している。

 株価は、2018年7月5日につけた上場来高値1850円から同10月30日に上場来安値795円と調整。19年1月4日に年初来安値858円と売り直されて底値を確認し、1000円を軸にモミ合っていたが、上放れ方向となっている。6月13日に年初来高値1199円と上昇している。全国をカバーする自社技術者1,128名、協力業者約450社を擁する、他社にはない都道府県でサービス対応可能な全国56拠点に広がるサービス体制と3拠点・約130名体制で技術者ネットワークを支えるコールセンターによる全国的なサービスネットワーク網を背景に、中古住宅市場へのサービス提供の強化を図っており、成長が続くと予想される。13週移動平均線がサポートしており、一段と騰勢を強め高値奪回へ向かう可能性もありそうだ。(株式評論家・信濃川)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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