鉄人化計画の第2四半期は減収ながら大幅増益、株価の一段高が予想される

■全事業共に収益の改善が実現

 鉄人化計画<2404>(東2)の14日の引け値は、前日比7円安の520円であった。引け後発表された、今期15年8月期第2四半期連結業績は、減収ながら大幅増益となったことから、株価の一段高が予想される。

 第2四半期連結業績は、売上高50億03百万円(前年同期比1.7%減)、営業利益2億33百万円(同211.7%増)、経常利益2億70百万円(同380.9%増)、純利益1億75百万円(前年同期△26百万円)と大幅増益で最終利益は黒字転換となった。

 同社の事業は、カラオケルーム運営事業、フルサービス型珈琲ショップ運営事業、CP事業、その他の事業を運営している。

 カラオケルーム運営事業の売上高は、41億87百万円(前年同期比0.9%減)となったもののセグメント利益は4億74百万円(同45.9%増)と大幅増益となった。新規出店を抑制し、店舗数は減少したものの、既存店の売上高が101.6%となるなど収益の改善が実現したことによる。

 フルサービス型珈琲ショップ運営事業は、徹底した接遇サービスの向上に注力した結果、既存店売上高が106.3%となり、更に設備投資抑制によるコストダウン効果もあったことで、売上高3億98百万円(同3.9%増)、セグメント利益15百万円(同177.2%増)と大幅増益となった。

 CP事業は、効率的なサイト運営を行った結果、売上高は1億72百万円(同25.5%減)となったものの、セグメント利益は1億11百万円(同27.9%増)と大幅増益となった。

 その他の業績は、売上高3億56百万円(同24.4%減)、セグメント利益17百万円(前年同期△0百万円)と減収ながら黒字転換となった。

 全事業共に収益の改善が進み、大幅増益となったことで、第2四半期配当は前回予想通りの5円50銭を決議した。通期では、期末5円50銭を予想していることから、年間配当11円(前期4円50銭)と6円50銭の増配となる。

 14日の引け値ベースの株価指標は、PER(予想)9.64倍、PBR(実績)1.91倍、配当利回り2.12%。

 収益改善が実現したことから、3月26日の年初来最高値560円越えが予想される。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る