ケイアイスター不動産が底堅い、「IoT住宅向けセンサー」の共同開発で業務提携

■スマホで室内の換気や結露の要因除去など行うインテリジェント住宅を開発

ケイアイスター不動産<3465>(東1)は6月20日の取引終了後、「IoT住宅向けセンサー」の共同開発を発表し、住宅内の空気質モニタリングによって、換気を促すメッセージをスマートフォンに流すことなどにより、結露の要因を取り除くなどのスマート住宅設備の共同開発に着手するとした。

■住宅の空気と快適性に着目した新商品を展開し子育て世帯などに提供

 共同開発は、カマルク特定技術研究所株式会社(鹿児島県鹿屋市、カマルクX)と行う。カマルク特定技術研究所は、時系列データ基盤を活用した「IoT&M2M」ソリューション開発や、時系列データ管理システムIoT関連システム開発などを行い、すでに、サービス付き高齢者住宅に最新の介護福祉向けICTシステムを導入するなどの実績がある。

 同社との提携により、第一弾として、住宅内の空気に着目し、空気質モニタリング用のIoT対応センサー製品の実現を目指す。住宅において十分な精度での測定・分析が低コストで実現可能な一連の「IoT住宅向けセンサー」製品や、AIをベースにしたセンサーデータ分析サービスを共同開発し、これら製品及びサービスを安価で汎用性のあるものとすることで、住宅の快適性維持向上のための商品展開を目指す。

 このような取り組みにより、住宅空間の快適さを損ねうる空気質の状態を「自ら判断するインテリジェントな住宅」を開発。例えば、料理などによる湿度の急上昇を検知し、換気を促すメッセージをスマートフォンに流すことで、「結露」という不快要因を取り除くとともに、換気不足による結露を原因としたハウスビルダーへのクレームを減らすなど、住宅オーナーとハウスビルダーの双方にメリットをもたらすことが可能となる。

 こうしたセンサー製品やサービスを通じ、ケイアイスター不動産の主要顧客層である一次住宅取得層や子育て世帯に向け、さらなる安全・安心・快適を提供していく計画だ。(HC)

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