【株式評論家の視点】兼松は5月8日に決算発表の予定、期待される16年3月期

株式評論家の視点

兼松<8020>(東1)は、ミニゴールデンクロスを示現。バリュエーション的に割安感があり、今期業績予想に対する期待感から注目したい。

同社は、電子・デバイス、食料、鉄鋼・素材・プラント、車両・航空を中心とした、幅広い事業領域で、様々な商品の取扱いやサービスを提供している。顧客とともに成長し、新たな事業を創造していく「事業創造にチャレンジし続ける企業」を目指し、取り組んでいる。特に、食料分野のグローバル展開、電子・デバイス・ICT分野の拡大、車載・機構部品分野の強化、エネルギー・素材・インフラ分野の新規開拓に注力している。

前2015年3月期業績予想は、売上高1兆1500億円(前年同期比3.2%増)、営業利益220億円(同11.2%増)、経常利益205億円(同1.7%増)、純利益110億円(同6.8%減)を見込んでいる。配当は4円(同1円増)を予定している。

昨年4月に上方修正した中期経営計画では最終年度の今16年3月期は、売上高1兆2000億円、営業利益230億円、経常利益220億円、純利益120億円の目標を掲げている。5月8日に予定される本決算の発表では保守的に見ても中計に沿った今期業績見通しが示されると予想されるほか、増配含みと観測されており、今16年3月期業績予想に対する期待感はある。

株価は、14年1月高値198円、同年7月28日高値199円と買い直された後、24カ月移動平均線がサポートする形で170円を軸にモミ合いを続けている。前期予想PER7倍台・PBR0.89倍と割安感があるほか、配当利回り2.2%と利回り妙味もソコソコあり見直し余地はある。JPX日経インデックス400採用銘柄の出遅れ低位株として水準訂正が期待されそうだ。(株式評論家・信濃川)

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