【編集長の視点】TONEは年初来安値から5連騰、5月期決算発表を先取りし業績期待を高め売られ過ぎ訂正

編集長の視点

 TONE<5967>(東2)は、前日2日に51円高の2476円と5営業日連続で大幅高して引け、6月26日につけた年初来安値2127円からの底上げ幅を拡大させた。同社株は、今年7月12日に2019年5月期決算の発表を予定しており、純利益が上ぶれて着地するとの期待を高め底値買いが増勢となった。テクニカル的にも5月27日につけた年初来高値2869円から1カ月で25%も急落しており、下げた株ほど良く戻すとして「リターン・リバーサル」買いが交錯している。

■前期は固定資産譲渡益2億9100万円で上ぶれ着地し次期は増益転換期待

 同社の目下集計中の2019年5月期通期業績は、期初予想に変更はなく売り上げ63億9000万円(前期比4.4%増)、営業利益10億2000万円(同9.5%減)、経常利益10億3000万円(同10.7%減)、純利益7億2000万円(同10.8%減)と予想されていた。売り上げは、設立80周年の記念セールやデザイン一新の「次世代工具シリーズ」、主力製品「シャーレンチ」製品群などの拡販などで増収転換するが、利益は、一部の工期ズレ込みや80周年記念事業費用、広告宣伝費の増加などの販管費負担増などが響いて連続減益となる。

 ただ、5月21日には経営資源の有効活用を目的に東京都渋谷区に保有している固定資産(土地・建物)を譲渡、譲渡益が2億9100万円発生することから利益の上ぶれ着地期待も強まっている。東洋経済会社四季報最近号では、純利益を8億9000万円と観測し、続く2020年5月期業績は、純利益は特別利益一巡で減益転換するが、営業利益、経常利益の増益転換を見込んでいる。7月12日に予定されている5月期決算発表時の業績動向に注目度が高まっている。

■年初来高値からの調整幅の半値戻しの自己株式買付価格奪回で勢いをつけ全値戻しへ

 株価は、固定資産譲渡・特別利益発生を手掛かりに年初来高値2869円をつけたが、マキタ<6586>(東1)との資本・業務提携解消に伴うマキタの保有株売却に対応する自己株式立会外買付(買付株式数16万株、発行済み株式総数の6.83%、買付価格2542円)が売り材料視されて年初来安値2127円まで急落し、売られ過ぎとして底上げ転換してきた。2019年5月期の会社予想ベースでもPERはわずか7倍台、PBRは0.88倍となお売られ過ぎを示唆しており、年初来高値から同安値への調整幅の半値戻しとなる自己株式買付価格の奪回で弾みをつけ、全値戻しに進もう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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