【狙い場・買い場】買取王国はPER8倍台で割安、16年2月期も増益

狙い場・買い場

買取王国<3181>(東1)は、今期増収増益を確保する見通しで割安感があり、下値不安が少ないことから注目したい。

同社は、買取王国・ダンシングベア・マイシュウサガール・Reco(リコ)の直営店舗展開・運営、古着・ホビー・雑貨・デジタル家電等の販売/買取、本・CD/DVD・ゲームの販売/買取を行っている。同社は、前年割れの続いている既存店業績の回復を最優先課題とし、各店の店長をスタッフとする委員会による店舗オペレーション及び商品政策の改革を進めてたほか、商品力強化のため、販売よりも買取に重きを置き、高級ブランド品、時計及び宝飾品等を主な取扱品とする新業態「Reco(リコ)」の1号店としてReco黒川北店(名古屋市北区)を昨年4月25日に、続いてReco浄心店(名古屋市西区)を昨年7月25日に、既存業態としては買取王国長久手南店(愛知県長久手市)を昨年5月16日に、買取王国甚目寺店(愛知県あま市)を本年2月14日にそれぞれオープンした。

前2015年2月期業績は、売上高56億円(前の期比4.2%増)、営業利益2億7800万円(同7.1%増)、経常利益2億9200万円(同8.2%増)、純利益1億5900万円(同3.4%増)に着地。株主に対する利益還元は、経営の最重要事項として認識しているが、事業の安定的成長と、より磐石な収益基盤の構築は同社の最優先課題としており、内部留保の充実による企業体質の強化にも意を用いる必要があると考えていることから、無配を継続。

今16年2月期業績予想は、売上高56億1500万円(前期比0.2%増)、営業利益2億8900万円(同3.9%増)、経常利益3億0500万円(同4.2%増)、純利益1億7700万円(同11.3%増)を見込んでいる。内部留保をECの強化、既存店のリニューアル及び人財育成を図るため、経営基盤の整備・拡充等に有効に活用し、競争力及び収益力の向上を図っていく方針。配当については、利益の状況を踏まえ総合的に勘案の上、決定する予定で、現時点では未定としている。

株価は、1月14日につけた年初来の高値905円から2月9日安値768円まで調整。その後、800円割れで下値を固めモミ合いとなっている。同社は東海地方を中心に出店中だが、関西地方にも続々展開、関東地方にも進出している。ここへきて日本メーカーの中古家電を訪日外国人が買うケースが増えており需要が増加するとの見方があり、見直される可能性はある。今期予想PER8倍台、PBR0.85倍と割安感がある。調整一巡感が出ており、リバウンド局面入りとなるか注目されそうだ。(N)

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