【編集長の視点】綿半HDは6月度月次売上高の2ケタ増を手掛かりに1Q業績に期待を高め内需株買いが再燃し反発

編集長の視点

綿半ホールディングス<3199>(東1)は、前日11日に13円高の2423円と反発して引けた。同社株は、今年7月29日に今2020年3月期第1四半期(2019年4月~6月期、1Q)決算の発表を予定しているが、今年7月10日に開示した今年6月度の全店月次売上高が、大きく連続プラスとなったことを手掛かりに業績期待を高め内需株買いが再燃した。株式需給的にも今年2月の年初来安値1950円から5カ月目に入り、売り長で逆日歩のつく信用好取組となっており、売り方の買い戻し期待も交錯している。

■アベルネット、丸三三原商店のグループ会社化が月次動向、業績に上乗せ

 同社の今年6月度の月次動向は、既存店が、前年同月比2.2%減と小幅マイナスとなったが、全店売上高が、同19.8%増と連続2ケタ増となった。昨年12月にグループ会社化したインターネット通販会社のアベルネット(東京都台東区)が、即戦力として寄与しており、とくに全店の客単価が同20.3%増となり、既存店の単価も、同2.0%増とそれぞれ続伸したことが要因となった。この結果、今期に入って4月~6月までの3カ月累計でも、全店売上高は、前年同期比21.8%増となった。

 このアベルネットは、インターネット通販の黎明期から20年以上にわたり蓄積したノウハウにより家電・パソコン中心から商品展開を広げている。さらに今年4月には、長野県内に「お茶元みはら胡蝶庵」を7店舗展開している丸三三原商店(長野県安曇野市)を100%子会社化しており、この積極的なM&Aに伴うのれん償却も含めて、7月29日発表予定の今期1Q業績への寄与が期待されている。

 今2020年3月期通期業績は、順調推移が予想され、売り上げ1142億4500万円(前期比7.3%増)、営業利益26億7300万円(同13.0%増)、経常利益28億1100万円(同12.2%増)、純利益16億4000万円(同1.7%増)と前期の過去最高を連続更新する。昨年7月にリニュアルオープンした綿半スーパーセンター富士河口湖店や同11月に新規開業した綿半スーパーセンター可児店がフルに寄与することなどが要因となるが、この通期予想業績に対して今期1Q業績が、どの程度の進捗率を示すかも注目されることになる。なお今期配当も、年間34円(前期実績33円)と連続増配を予定している。

■年初来安値1950円から一貫上昇し売り方は安値期日到来のピンチ

 株価は、世界同期株安にツレ安した今年2月の年初来安値1950円からディフェンシブ株評価を高めて一貫上昇し、丸三三原商店の子会社化、今期業績の連続過去最高更新予想、連続増配、月次売上高の好調推移などの好材料が続いて年初来高値2525円まで買い進まれ高値調整を続けている。PERは14倍とやや市場平均を上回るものの、信用取組は、薄めながら売り長で逆日歩のつく好需給となっており、年初来安値からの安値期日の5カ月目に入り、売り方のピンチ到来も予想される。一段の上値追いが有力で、次の上値フシの年初来高値回復から2018年11月高値の2809円を上抜き、2018年9月高値の3140円奪回が早そうだ。(本紙編集長・浅妻昭治)

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