【株式評論家・海老原紀雄氏に聞く】日経平均の年内2.2~2.3万円に変更なし、日本電産に注目

株式評論家 海老原紀雄

<株式評論家・海老原紀雄氏に聞く>

<Q>日経平均が2万円に乗せました。

<A>足元では一服ですが、ここは当然のモミ合い展開です。年内の日経平均2万2000~2万3000円目標は変えていません。年金買いなど需給関係の良さと企業々績の向上が背景にあります。

<Q>その企業々績はいかがですか。

<A>15年3月期の2ケタ増益に続いて16年3月期も2ケタ増益となるかどうかがポイントとなっています。決算発表が接近していることから、この点を見極めようということも足元の相場小休止になっていると思います。私は、連続2ケタ増益は可能だろうとみています。とくに、これまで牽引してきた輸出型企業に加え内需型企業も業績上向きが明確になってくるとみています。今は日経平均のPERは17倍台半ばですが、3月期決算発表が終わった時点ではPERは15倍台に下がっている(1株利益はアップ)だろうとみています。

<Q>前回、ファナックを注目され大きく値上がりしました。今は、どのあたりを注目されていますか。

<A>食品と薬品はちょっと敬遠しています。業績面に問題があるのではありませんがPERが両方とも50倍ていどとなっていますので追いかけるには抵抗がありますね。じっくり投資なら三菱UFJフィナンシャル、成長狙いなら日本電産に注目しています。300円どころの低位株ということではクラリオンは中期で注目できると思います。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る