【新規上場(IPO)銘柄】ギークスは8月14日に第1四半期決算を発表、安値に接近する場面は好買い場に

株式市場 IPO 鐘

 ギークス<7060>(東マ)は、本年3月20日に東京証券取引所マザーズに上場。同社は、2007年にIT人材に特化した人材エージェント会社として創業。グランドビジョンとして「21世紀で最も感動を与えた会社になる」を掲げ、ITフリーランスの働き方支援や、IT人材不足に悩む企業とITフリーランスをマッチングする事業を展開している。さらに、投資育成事業として、VR・AR・MR・ホログラムなどの新技術を活用した映像制作を行う動画事業と、ゴルフに特化したサービスを運営・開発するインターネット事業を展開している。


 また、フィリピン・セブを拠点とする海外グループ会社のNexSeed(ネクシード)では、次世代エンジニア育成のエンジニア留学を提供するIT人材育成事業を展開し、フィリピン最大手の日系テックスクールとなっている。国内グループ会社では、大手ゲーム会社とのパートナーシップにより数々のヒットタイトルを手がける、ゲーム事業に特化したG2 Studios(ジーツースタジオ)があり、ギークス本体のITフリーランスネットワークや組織マネジメントノウハウなどの資産を最大限に活かしたグループ運営を行っている。

 前2019年3月期業績実績は、 売上高30億5000万円(前の期比18.1%増)、営業利益5億5200万円(同45.6%増)、 経常利益5億3200万円(同40.3%増)、純利益4億1100万円(同48.2%増)に着地。売上高、営業利益ともに過去最高を更新。

 今20年3月期業績予想は、売上高35億5600万円(前期比16.4%増)、営業利益6億5000万円(同17.5%増)、 経常利益6億4500万円(同21.2%増)、純利益4億0300万円(同2.1%減)を見込む。IT人材・ゲームなど主力事業が伸長し、1億円の営業増益を予想。インターネットは、前期比58%の増収を計画しており赤字額の大幅減少を予想。関係会社株式売却益の特別利益がなくなるため、小幅減益となる見通し。年間配当予想は、無配を予定している。

 株価は、4月2日につけた上場来高値5430円から6月27日につけた上場来安値2880円まで調整を挟んで7月10日高値3530円と上昇。上げ一服で、もみ合っている。今20年3月期は売上高、営業利益ともに2ケタ増収増益の連続最高益更新を見込んでおり、8月14日に予定される第1四半期決算の発表は注目される。信用買残がやや多く、日柄調整が進むのを待つところだが、上場来の安値に接近する場面があれば、好買い場となりそうだ。(株式評論家・信濃川)

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