ベステラはクレーンレール検査システムおよび検査データ取得ロボットを共同開発

◇天井クレーンの定期的な検査を効率化

ベステラ<1433>(東1)とイクシスは、主にプラント・工場設備に設置された重量物や部品の運搬等に用いられる天井クレーンの定期的な検査を効率的に行うため、クレーンレール上を自走し検査を行うロボットを共同開発した。

 このロボットは、自走することによって、クレーンレールの変異データを3次元的に取得することができる。今後、ベステラとイクシスは、法律で定められた天井クレーンの月次/年次定期検査に本ロボットを利活用することで、プラント・工場設備の安全管理、設備管理に貢献するとともに、知見を予防保全や経年劣化の将来予測へと役立てる。

 ベステラの持つプラント・工場設備および3次元計測に関する知見と、イクシスの持つロボット開発技術・データ解析技術を組み合わせることで、新たなクレーンレール検査システムを考案するとともに、検査データ取得ロボットを開発するための研究開発を行っている。

 プラント・工場設備に設置されているクレーンレールは、重量物を吊り上げた天井クレーンが頻繁に走行するため、長期の使用に伴い上下左右にうねり等の変異が生じ、放置すれば亀裂等が入り重大な事故につながる恐れがある。

 そのため、労働安全衛生法のクレーン等安全規則は、クレーン設置企業に年1回の自主検査を義務付けている。さらに、1ヶ月に1回、特定の事項について自主検査を義務付けている。現行の検査は、教育を受けた作業員による計測と目視確認が中心であり、検査を行う数日間は工場の稼動を完全に停止する必要があり、作業員が天井クレーン上に上がって作業を行うため、作業員の安全性確保が難しい検査方法であることから、安全性、効率性において有効な手段が求められていた。

 そのような課題を解消するため、今回、ベステラとイクシスは、プラント・工場設備に設置されている天井クレーンの検査を安全かつ効率的に行うために、新たなクレーンレール検査システムおよび検査データ取得ロボットを開発した。今回新たに開発した技術は、レーザー光を3次元計測器が受信してスパン測定・レール勾配・左右レールの水平差等の3次元座標の測定が可能となる。これにより、無人かつ高負荷環境下での3次元位置測定が可能となり、従来の検査システムでは確認が困難なレール継目の食い違い・レール継目の隙間・細かい亀裂等も正確に検査することができる。また、座標値以外にも画像、点群を取得することでガーダー全体の形状・表面検査が可 能となり、レール計測以外の付加価値を生み出すことができる。

 今回共同開発した技術は、従来の検査システムの安全性、効率性を飛躍的に向上させることから、ベステラは、量産したロボットを自社又はプラント・工場設備保有会社に提供し、法律で定められた天井クレーンの月次/年次定期検査に利活用する。また、イクシスは、AIを活用したデータ 解析サービスにより、インフラの予防保全・経年劣化の将来予測につなげる。ベステラとイクシスによるこの検査システムは、i-Constructionの「測量」「設計」「施工」 「検査」「点検・維持管理」「廃棄・更新」のフェーズのうち、「点検・維持管理」と「廃棄・更新」の2つのフェーズをつなげる取り組みであり、アセットマネジメントの最適化に貢献する。

 なお、この技術は、2019年7月24日~26日に東京ビッグサイトで開催される「メンテナンス・ レジリエンス TOKYO2019」のベステラ、イクシスブースにおいて展示予定。 
https://www.jma.or.jp/mente/

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■特殊な無線技術で高感度化、動物実験で市販測定器と高い一致  早稲田大学と山口大学の研究グループは…
  2. ■2019年以来の来日、K-POP史上最多規模の単独ツアー  21世紀のポップアイコン・BTSが、…
  3. ■開園から42年266日、2パーク合計で大台到達  オリエンタルランド<4661>(東証プライム)…
2026年2月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
232425262728  

ピックアップ記事

  1. ■高市トレード調整は好機か、配当利回り上位株で権利取り戦略  今週の当コラムは、権利付き最終売買日…
  2. ■「音楽が鳴っている限り踊る」か「笛吹けど踊らず」か、高市トレードで問われるベテラン投資家の知恵 …
  3. ■上方修正を重ねる銘柄群が相場の主役に  同コラムは今週、ダブルセット銘柄、トリプルセット銘柄、フ…
  4. ■政治安定を好感、全面高期待が再燃  超短期決戦だった衆議院議員選挙が、昨8日に投票され即日開票さ…
  5. ■総選挙後に本番、米・卵関連株など食料品銘柄に再評価期待  消費税減税をめぐる関連株の動向が、過去…
  6. ■円安・円高が日替わり、内外市場で一波乱二波乱の可能性  内外のマーケットが激動含みである。これが…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る