【新規上場(IPO)銘柄】Link-Uは18日にマザーズに上場に上場、海外向けマンガアプリ等に期待感

株式市場 IPO 鐘

 Link-U<4446>(東マ)は、本年7月18日に東京証券取引所マザーズに上場に上場した。同社は、自社設計のオリジナルサーバーを基軸としたデータ配信システムと、そのデータを適切に蓄積・分析・処理するAIソリューションをあわせて、ワンストップで提供するサーバープラットフォームサービスを展開。主に「電子書籍」や「動画配信」の分野において実績と強みがある。
 出版社アプリの中で有数のDAUを誇る小学館のマンガアプリや日本の発売日に世界中で最新『ジャンプ』作品が読める集英社発の海外向けマンガアプリ、累計2,900万ダウンロードを超えるQRコード読み取りアプリ、異世界・転生作品が多数掲載の500万DL超のマンガアプリのサービスを提供している。

 2019年7月期第3四半期業績実績は、売上高8億1800万円、営業利益3億7400万円、経常利益3億7400万円、純利益2億6100万円に着地。リカーリングサービスにおいては、「マンガワン」等のレベニューシェア案件及び初期開発・保守開発サービスからのストック型保守運用業務の積み上げに注力。初期開発・保守開発サービスにおいては、ストック型ビジネスであるサーバー保守運用業務を積み重ねるため、新規案件の獲得に尽力しており、大型案件を複数リリースした。

 19年7月期業績予想は、売上高10億6800万円(前期比75.1%増)、営業利益3億9400万円(同90.4%増)、 経常利益3億7800万円(同79.4%増)、純利益2億6900万円(同80.7%増)を見込む。上場で調達資金は、内部サーバー費用やエンジニアの採用費、教育費、オフィス増床費用などに充てる計画で、年間配当予想は、無配を予定している。

 株価は、上場初日の7月18日に公開価格の2820円の2倍相当の5760円で初値をつけ、同19日高値6130円と買われた後、同22日安値4250円と下げて切り返している。BtoB商品のラインナップを増やし、固定収益を積み上げるほか、マンガアプリのグローバル版等海外市場でのビジネス構築、自社メディアの立ち上げに対する期待感があり、高い成長が続く見通しで、20年7月期も2ケタの増益が観測されており、ここから本格的な買いが入るか注目したい。(株式評論家・信濃川)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る