ミロク情報サービスの第1四半期は純利益が8.6%増加するなど好調続く

■金融機関のAPI公開に対応し6月「電子決済等代行業者」となり期待強まる

ミロク情報サービス<9928>(東1)の2020年3月期・第1四半期の連結決算(2019年4月~6月)は、企業の働き方改革、従業員の利便性向上を支援するクラウドサービス『Edge Tracker(エッジトラッカー)』をはじめ、既存のERP製品やクラウドサービスの継続的な機能改良を行いながら既存顧客との関係維持や新規顧客の開拓に努め、売上高は前年同期比11.1%増加して85.88億円となった。

 一方で、東京都内の3ヵ所に点在していた開発部門を一拠点に集約し、フレキシブルなオフィスになって業務効率化と働き方改革を自ら推進した。これらの関連費用はあったものの、営業利益は同3.3%増加して14.73億円となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は同8.6%増加して10.06億円となった。

 3月通期の連結業績見通しは、期初に発表した予想を継続したが、6月には、金融機関におけるAPI公開に対応するために、電子決済等代行業者の登録を行った。これにより、同社が提供するERP製品やクラウドサービスと、各金融機関とのAPI接続を通した安全なデータ連携が可能になった。また、10月に予定されている消費税率の引上げ、軽減税率制度導入への対応も進め、引き続き、新たな製品・サービスの研究開発にも取り組んでいる。

 現段階での通期の連結業績見通しは、売上高が340.0億円(前期比8.6%の増加)、営業利益が62.0億円(同20.0%の増加)、親会社株主に帰属する当期純利益は40.4億円(同8.3%の増加)、1株利益は130円86銭。各数値とも連続して過去最高を更新することになる。(HC) 

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