三洋貿易の9月期第3四半期は増収2ケタ増益で着地

■19年9月期も増収・2ケタ増益へ
 
 三洋貿易<3176>(東1)は2日、19年9月期第3四半期連結業績を発表した。

 連結業績の売上高は前年同期比8.1%増の641億05百万円、営業利益は同14.8%増の49億02百万円、経常利益は同14.8%増の50億97百万円、四半期純利益は同16.1%増の34億40百万円だった。

 各事業の取組みは、化成品では、売上高は236億29百万円(同1.7%増)、営業利益は12億74百万円(同18.4%減)となった。化学品関連商品では、染料、畜産関連、接着剤および関連機器の販売、一部アジア向け輸出関連は好調に推移した。また、将来に向けての人件費や新基幹システム関連費用が増加した。

 機械資材では、売上高は255億48百万円(同18.8%増)、営業利益は33億70百万円(同31.8%増)となった。産業資材関連商品は、シート用部品等の自動車内装用商材の販売が引き続き好調に推移し、前年同期実績を上回った。機械・環境関連商品は、主力の粉体関連機器が堅調、また木質バイオマス熱電併給施設が本格稼働し、前年同期を上回った。資源開発関連商品は、海洋開発や石油ガスのプロジェクトを牽引役として好調に推移した。

 海外現地法人では、売上高は147億73百万円(同2.6%増)、営業利益は7億69百万円(同7.6%増)となった。SCA(米国)は、米中貿易摩擦の影響から吸水性ポリマーが失速、モーター等の自動車部材も低迷した。三洋物産貿易(上海)有限公司は、ゴム関連は低調だったが、自動車部品が好調で、全体的に底堅く推移した。Sanyo Trading Asia Co.,Ltd.(タイ)は、シート用部品等の自動車内装用商材が特に好調だった。

 19年9月期の連結業績予想は、売上高が前期比9.6%増の860億円、営業利益が12.1%増の59億円、経常利益が11.2%増の62億円、純利益が15.5%増の42億円としている。

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