Eストアーの3月期第1四半期は販促サービスが戦略どおりに推移し営業利益1億13百万円で着地

■今期も引き続き収益構造の改革への取組を強化

 Eストアー<4304>(JQS)は8日、20年3月期第1四半期の連結業績を発表した。

 20年3月期の連結業績は、連結財務諸表の作成が19年3月期第2四半期からのため昨対比なしだが、売上高は11億67百万円、営業利益は1億13百万円、経常利益は1億35百万円、四半期純利益は94百万円となった。

 今期も引き続き、収益構造の改革(激戦で低利に向かっているカート事業の依存度を下げることと、対する販促サービスを強化していくこと)への取り組みを強化している。注力中の販促サービスでは、EC市場においてダイレクトマーケティング(直販)への関心が徐々に増してきたことで、同社への受託依頼(提案量)は増えており、概ね戦略どおりに推移してる。

 事業別に見ると、販促サービスでは、前年同期の非連結業績との比較によると、売上高は2億78百万円(前年同期比4.3%増)だった。件数は未達ながら受注案件サイズの上昇が増収に寄与した。 

 販促システムのEストアーコンペア、Eストアークエリーは、営業コストと販売先の見直しで、売上高は3百万円(同35.6%増)となった。

 ショップサーブを中心としたカート事業の販売システムは、計画どおり累計店舗数は減少し、1店舗当たりの流通額は8%増加した。それにより、ストック売上高(月間固定料金)は、4億11百万円(同7.0%減)、フロウ売上高(商規模連動料金)は、4億69百万円(同3.4%減)となり、引き続き店舗業績を上げていくことで収益の維持を図る。

 20年3月期の業績予想は、売上高が50億47百万円(前期比2.3%増)、営業利益が3億47百万円(同32.7%減)、経常利益が3億84百万円(同34.1%減)、純利益が2億98百万円(同27.2%減)としている。

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