テモナは底固め完了、19年9月期3Q累計大幅減益だが反応限定的

株式市場 銘柄

 テモナ<3985>(東1)は、サブスクリプションビジネスに特化したEC支援企業で、リピート通販システム「たまごリピート」を主力としている。19年9月期営業増益予想である。第3四半期累計は大幅減益だったが、株価の反応は限定的で底固め完了感を強めている。出直りを期待したい。

■リピート通販システム「たまごリピート」が主力

 サブスクリプションビジネスに特化したEC支援企業である。リピート通販システム「たまごリピート」「たまごリピートNext」を主力としている。健康食品や化粧品業界を中心にサービスを提供し、システム利用料、手数料、流通額に応じた成果報酬などが収益源となる。

 19年4月には「たまごリピートNext」のサービス名称を、BtoC事業者向け「サブスクストア」とBtoB事業者向け「サブスクストアB2B」に変更した。

■19年9月期3Q累計大幅減益だが通期営業増益予想据え置き

 19年9月期の非連結業績予想は、売上高が18年9月期比36.5%増の17億円、営業利益が5.4%増の3億21百万円、経常利益が6.5%増の3億44百万円、純利益が0.2%減の2億13百万円としている。

 第3四半期累計は、3サービス合計の利用アカウント数が前年同期比10.6%増加して19.6%増収だが、開発費や人件費の増加で40.5%営業減益だった。また通期予想に対する進捗率は売上高64.9%、営業利益52.0%と低水準だが、新たなオプションサービスの売上増加や大規模顧客向けカスタマイズ案件の売上計上を見込み、通期予想を据え置いた。

■株価は底固め完了

 株価(19年4月12日付で東証マザーズから東証1部に市場変更)は、第3四半期累計の大幅減益に対する反応が限定的で、底固め完了感を強めている。出直りを期待したい。8月15日の終値は480円、時価総額は約53億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■7日間摂取試験でBCAAやタウリン増加、血液健全性を維持  吉野家ホールディングス<9861>(…
  2. ■日本味と匂学会で優秀発表賞を受賞、応用研究に期待  花王<4452>(東証プライム)は9月24日…
  3. ■GHG削減価値をデジタル証書化、荷主に割り当て  商船三井<9104>(東証プライム)は9月19…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  2. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  3. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  4. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  5. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  6. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る