スプリックスは底打ち、19年9月期増収基調で3Q累計順調

株式市場 銘柄

 スプリックス<7030>(東1)は日本最大規模の個別指導塾「森塾」運営を主力としている。19年9月期は人件費増加などで利益横ばい予想だが、新規開校などで増収基調である。そして第3四半期累計は増収増益と順調だった。通期も収益拡大を期待したい。株価は底打ち感を強めている。出直りを期待したい。

■個別指導塾「森塾」運営が主力

 日本最大規模の個別指導塾「森塾」運営の学習塾サービスを主力として、自立学習RED(教育ITを活用した学習塾)のFC教室、教育コンテンツ開発なども展開している。

 学習塾サービスは夏季(7~8月)、冬季(12月~1月)、春季(3~4月)の講習実施期に売上高が増加し、教育関連サービスのテキスト販売は新学期開始前の3月前後に売上高が集中する。

■19年9月期増収基調で3Q累計順調

 19年9月期非連結業績予想は売上高が18年9月期比9.1%増の114億01百万円、営業利益が0.3%増の24億74百万円、経常利益が2.1%増の24億73百万円、純利益が1.9%増の15億95百万円としている。人件費や研究開発費の増加で利益横ばい予想だが、新規開校などで増収基調である。森塾9教室開校、自律学習RED30教室以上開校の計画である。

 第3四半期累計は売上高が前年同期比10.5%増収、営業利益が7.6%増益だった。新規開校、WEBプロモーションを中心とした積極的な広告宣伝活動などの効果で生徒数が増加(直営在籍生徒数は1590人増加の2万6947人)し、増収増益だった。

 通期予想に対する進捗率は売上高72.9%、営業利益79.1%と順調である。通期も収益拡大を期待したい。

■株価は底打ち

 株価は上場来安値を更新する展開だったが、8月6日の1544円から切り返して底打ち感を強めている。出直りを期待したい。8月16日の終値は1678円、時価総額は約287億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■半導体パッケージの微細化に対応、LDI露光で1.0μm幅パターンを実現  旭化成<3407>(東…
  2. ■物流費やエネルギーコストの上昇受け、企業努力では限界  亀田製菓<2220>(東証プライム)は5…
  3. ■約100種類の実践講座で次世代エンジニアを育成  トヨタグループ5社は5月22日、AI・ソフトウ…
2025年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

ピックアップ記事

  1. ■祝日と金融政策が交錯する7月  7月は、7月21日が「海の日」が国民の祝日に制定されてからフシ目…
  2. ■「MMGA」効果の造船株・海運株は「海の日」月間キャンペーン相場も加わり一段高を期待  あと1カ…
  3. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  4. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  5. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  6. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る