リニカルは第1四半期の営業利益57%増など注目されて大きく出直る

■受注動向は国際共同治験を含む複数の新規案件などあり好調と

リニカル<2183>(東1)は8月19日、10時にかけて6%高の1064円(80円高)まで上げ、3日続けて大きく出直っている。医薬品開発業務受託(CRO)、医薬品販売支援(CSO)などを行い、8月14日に発表した第1四半期(2019年4~6月)の連結決算で営業利益が前年同期比57%増加したことなどが注目されている。

 第1四半期の連結決算は、海外事業が好調だった一方、国内事業がマイルストーン契約の売上発生の一部遅延、円高による海外売上高の目減りなどにより、売上高は前年同期比2.9%減の26.80億円となった。一方、営業利益は、前期に買収したLAA社(現Linical Accelovance America,Inc.)に関連して一時的に発生した取得関連費用の負担がなくなったことや、LAA社のコスト削減策の効果が発現し始めたことから同56.9%増加して11.29億円となった。親会社株主に帰属する四半期純利益は、外貨預金等に為替差損が発生したことなどにより、経常利益が減益となり、つれて同60.7%減の0.15億円となった。

 受注動向は、「外資系大手グローバルCROとの競争環境においても国際共同治験を含む複数の新規案件を獲得し、当第1四半期末における受注残高は順調に増加」(決算短信より)とした。(HC)

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