極東産機は底値圏、20年9月期収益改善期待

株式市場 銘柄

 極東産機<6233>(JQ)は、インテリア内装施工機器・工具・副資材や畳製造装置などを展開している。19年9月期第3四半期累計は減益だった。通期も減益予想で再下振れに注意が必要だが、20年9月期の収益改善を期待したい。株価は安値を更新したが底値圏だろう。反発を期待したい。

■インテリア・畳関連を展開

 18年9月JASDAQに新規上場した。BtoBのプロフェッショナルセグメント(インテリア内装施工機器・工具・副資材などのインテリア事業、畳製造装置などの畳事業)を主力として、BtoCのコンシューマセグメント(特殊機能畳販売や畳替えサービスなどのコンシューマ事業、ソーラー発電システム販売施工のソーラー・エネルギー事業、売電事業)、およびインダストリーセグメント(産業機器事業、食品機器事業)を展開している。

■20年9月期収益改善期待

 19年9月期の非連結業績予想(4月26日に下方修正)は、売上高が18年9月期比2.1%増の92億円、営業利益が21.1%減の3億34百万円、経常利益が22.6%減の2億95百万円、そして純利益が35.2%減の1億96百万円としている。プロフェッショナルにおける買い換え需要低迷などで減益予想である。

 第3四半期累計は売上高が前年同期比3.2%減の63億42百万円、営業利益が70.4%減の87百万円だった。コンシューマが8.2%増収だったが、主力のプロフェッショナルが0.2%減収と伸び悩み、インダストリーが23.1%減収と低調だった。

 通期も減益予想で再下振れに注意が必要だが、20年9月期の収益改善を期待したい。

■株価は底値圏

 株価は上場来安値を更新したが、18年10月高値1597円の3分の1水準で底値圏だろう。反発を期待したい。8月19日の終値は510円、時価総額は約27億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■離職率低下と顧客満足向上を実証、省人化潮流に逆行する人材重視戦略  「丸亀製麺」主力のトリドール…
  2. ■ビーム整形と出力平準化技術を融合し大気揺らぎを克服  NTT<9432>(東証プライム)と三菱重…
  3. ■航続距離650キロを実現、日野が新型FCV大型トラック投入  日野自動車<7205>(東証プライ…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  2. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  3. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  4. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  5. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  6. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る