ブライトパス・バイオが急伸、信州大と「CAR-T細胞療法」を共同開発研究へ

■固形がんの分野では未だ道半ばの状況とされ期待集まる

ブライトパス・バイオ<4594>(東マ)は8月20日、急伸して大きく出直り、一時16%高の307円(43円高)まで上げた後も11時を過ぎて300円前後で推移。出来高も急増している。同日の取引終了後、国立大学法人・信州大学と、固形がんを対象とした「CAR-T(カーティー)細胞療法」の臨床開発を目的として、共同研究開発契約を締結したと発表した。

  発表によると、がん免疫療法の一つである「CAR-T細胞療法」は、免疫細胞であるT細胞にがん抗原を認識する受容体(ChimericAntigenReceptor)を、ウイルスベクターなどをもちいて遺伝子導入することでがんの排除機能を高めた医薬品で、一部の血液がんを対象としてすでに日米欧で承認されており、近年その大きな効果が臨床的に証明された細胞療法になる。血液がんの分野ではその効果が確認できる疾患対象範囲が広がりつつあるものの、固形がんの分野においては未だ道半ばの状況にある。

 信州大学では、ブライトパス・バイオと協業し、同大学小児医学教室の中沢洋三教授及び京都府立医科大学小児科の柳生茂希助教らが製法を確立したHER2抗原を認識するHER2-CAR-T細胞を治験薬として、骨肉腫患者を対象とする医師主導治験の実施準備に入る。

 中沢洋三教授らの非ウイルス遺伝子導入法と、この度新たに共同で創製したCAR-T細胞培養法(特許共同出願中)により作製したCAR-T細胞は、従来のウイルスを用いる方法で作成したCAR-T細胞と比較して、抗腫瘍効果が持続することが示唆されており、これにより免疫抑制的な腫瘍微小環境でも持続的な活性を有し、固形腫瘍に対して有効であることが期待されるという。(HC)

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