【編集長の視点】JSSは反落も2ケタ増益転換の1Q業績見直しに2020東京五輪関連人気が加わり押し目買い妙味

編集長の視点

 ジェイエスエス<JSS、6074>(JQS)は、前日22日に18円安の562円と4日ぶりに反落して引けた。米国で開催中のジャクソンホール会議で、8月24日に予定されているパウエルFRB(連邦準備制度理事会)議長の講演などの重要イベントを前にする週末を控え、同社株にも目先の利益を確定する売り物が出た。ただ値付きは後場一本値にとどまっており、下値を売り込む動きとなっていない。今年8月8日に発表した今2020年3月期第1四半期(2019年4月~6月期、1Q)業績が、2ケタの増益転換をして着地し、同時開示の自己株式取得や今期配当の連増配などを手掛かりに押し目買い妙味を示唆しているためだ。同社所属の育成選手の水泳の瀬戸大也選手が、今年7月の世界選手権で男子200メートル・400メートルメドレーの2種目で優勝する二冠となり、東京五輪の代表選手に内定したことも、オリンピック関連人気を高め、サポート材料視されている。

■特典充実のキャンペーンで会員数が増加し配当は6期連続増配

 同社の今期1Q業績は、前年同期比1.1%減収、27.2%営業増益、26.1%経常増益となり、純利益は700万円(前年同期は400万円の赤字)と黒字転換した。例年より特典を充実したキャンペーンを実施して会員集客を強化するとともに、一部地域ではインターネット広告も活用し、1Q末の全事業所の会員が、9万9149名(前年同期比0.3%増)と順調に推移したことなどが寄与した。

 今3月期第2四半期・通期業績は、期初予想に変更はなく、このうち3月期通期業績は、売り上げ89億4200万円(前期比2.4%増)、営業利益5億400万円(同6.9%増)、経常利益5億100万円(同3.2%増)、純利益3億1900万円(同0.5%増)と増益転換を見込んでいる。配当も、年間17.5円(前期実績15円)と6期連続の増配を予定している。

 一方、同社所属選手は、瀬戸大也選手が2020年東京オリンピックの代表選手に内定したばかりでなく、金メダル候補としても注目されており、このほかにも有力選手が目白押しとなっている。水泳の女子飛込み競技で荒井祭里選手が、東京五輪の女子内定選手第1号となっており、板橋美波選手、渡部香生子選手などが控えている。同社は、スポーツクラブ運営企業のなかでも、スイミングスクール特化型の経営を特徴とし、施設数は全国84施設と業界トップの位置にある。瀬戸大也選手などの活躍とともに同社の認知度が高まり、会員数の増加効果などから業績寄与度も高める見込みである。

■PER7倍台、PBR0.7倍、配当利回り3%の修正で年初来高値も一通過点

 株価は、今年2月に発表した自己株式取得を歓迎して年初来高値683円まで買い進まれ、期末の配当権利取りも支えに高値圏推移が続き、配当権利落ちで600円台を割り、8月初めには米国の対中制裁関税第4弾発動表明による世界同時株安の影響で537円安値まで調整した。PERは7倍台、PBRは0.79倍、配当利回りは3.11%と超割安であり、値ごろ妙味もある内需株として再騰、年初来高値683円を一通過点に、昨年1月高値1276円を意識しつつ上値チャレンジが続こう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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