ユニバーサル園芸社は森ビルの330m構想ビル計画も材料視され一段と強含む

■働き方改革の広がりも寄与し業績は今期も拡大する見通し

ユニバーサル園芸社<6061>(JQS)は8月23日の後場、一段と強含み、1694円(18円高)まで上げて堅調相場を続けている。オフィス向けレンタル観葉植物の最大手で、同日朝、日本経済新聞・朝刊が「森ビル、『日本一』330メートルのビル、虎ノ門・麻布台の再開発計画を発表」と伝え、更なる需要拡大への期待が出ている。

 2019年6月期の連結業績は2ケタ増収増益となり、米国事業で減損損失を計上したものの、国内が好調に推移し、売上高は前期比16.9%増の86.0億円となり、営業利益は同20.3%増の9.48億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同24.0%増の5.0億円と各々拡大した。

 主事業のグリーン事業は、景況感の回復などを背景に、レンタルグリーンが関東エリア、関西エリアとも好調に推移した。また、ネット販売を行う園芸ネット株式会社の連結子会社化により、生花店、園芸雑貨店でネット販売との相乗効果を測ることができた。これらにより、同事業セグメントの売上高は61.4億円(前期比14.4%の増加)となり、営業利益は8.26億円(同17.6%の増加)となった。「オフィスの環境改善という働き方改革の広がりも当社の事業に少なからず寄与してくれている」(森坂拓実社長)。

 今期・20年6月期は、主力のグリーン事業で海外連結子会社を含めレンタルグリーンの新規顧客の増加獲得を図るとともに、グリーン事業以外の小売事業などへの中期的な投資、効率化などを進める。連結業績見通しは、売上高を94.60億円(19年6月期比10.0%の増加)とし、営業利益は10.01億円(同5.6%の増加)、親会社株主に帰属する当期純利益は6.91億円(同38.2%の増加)、1株利益は143円87銭。全体的に固めに算定した予想だとした。(HC)

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