カオナビは人材マネジメントシステムを展開

株式市場 銘柄

 カオナビ<4435>(東マ)はクラウド型の人材マネジメントシステムを展開している。20年3月期は売上高50%以上の成長、売上総利益率70%以上の収益性を目指すとしている。株価は5月高値から反落して軟調展開だ。IPO後の落ち着きどころを探る段階だが、売り一巡して出直りを期待したい。

■クラウド型の人材マネジメントシステム「カオナビ」を展開

 19年3月東証マザーズに新規上場した。企業の人材情報をクラウド上で一元管理する人材マネジメントシステム「カオナビ」を提供している。社員の顔写真で直感的に操作できることが特徴だ。月額課金の収益モデルである。19年6月末の利用企業数は19年3月期末比115社増加の1408社である。

■20年3月期売上高50%以上成長目指す

 20年3月期の非連結業績予想は、売上高が19年3月期比50.3%増の25億40百万円としている。利益予想は非開示である。

 第1四半期は、売上高が5億76百万円、売上総利益が4億39百万円、営業利益が6百万円だった。マーケティング関連費用の増加で営業利益は減益だったが、売上高は前年同期比62.4%増収、売上総利益は2.2倍増益だった。

 通期は売上高で50%以上の成長、売上総利益率で70%以上の収益性を目指し、精緻なコストコントロールを行いながらも将来の事業成長に向けた積極投資を実施するとしている。収益拡大を期待したい。

■株価はIPO後の落ち着きどころを探る段階

 株価は5月高値から反落して軟調展開だ。IPO後の落ち着きどころを探る段階だが、売り一巡して出直りを期待したい。8月30日の終値は5190円、時価総額は約281億円である。

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