巴工業の第3四半期は、化学工業製品の減収減益を機械製造がカバーしたことから、増収二ケタ増益

■進捗率を見ると通期での利益面の上方修正が期待できそう

巴工業<6309>(東1)の第3四半期は、化学工業製品の減収減益を機械製造がカバーしたことから、増収二ケタ増益となった。

19年10月期第3四半期連結業績は、売上高311億58百万円(前年同期比2.4%増)、営業利益18億50百万円(同18.0%増)、経常利益18億78百万円(同18.9%増)、純利益12億68百万円(同21.5%増)となった。

機械製造販売事業では、国内民需向け機械、国内官需向け部品・修理および全分野の工事の販売が減少したものの、国内民需向け部品・修理および海外向け機械と部品・修理の販売が伸長したため、売上高は82億43百万円(同14.7%増)となり、利益は、収益性の良い部品・修理が海外向けを中心に増収となったことを受け営業利益は7億48百万円(同328.4%増)と大幅増益となった。

化学工業製品販売事業では、工業材料分野の住宅・建設用途向け材料の販売が増加したものの、電子材料分野 の半導体製造用途向け搬送用商材、機能材料分野の半導体製造装置向けセラミックス製品を中心に販売が減少したため、売上高は229億14百万円(同1.4%減)、営業利益は11億02百万円(同20.9%減)であった。

第3四半期は、機械製造販売事業が大幅増益となったことから2ケタ増益となっているが、通期連結業績予想は、当初予想を据え置いている。

進捗率を調べると、売上高73.8%(前期71.9%)、営業利益80.4%(同66.0%)、経常利益81.7%(同67.7%)、純利益84.5%(同69.4%)となっていることから利益面での上方修正が期待できそう。

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