加賀電子は7日続伸し戻り高値に進む、「月足」やPERでは2500円を指向

■富士通エレクトロニクスのグループ入りによりEMS事業など大幅拡大へ

加賀電子<8154>(東1)は9月13日、1869円(61円高)まで上げて7日続伸基調となり、戻り高値を連日更新している。富士通エレクトロニクス(非上場)のグループ入りによってEMS(受託生産)事業の大幅な拡大が見込めるなど、期待の衰えない展開が続いている。

■日足は好調でテクニカル観測の役目を終えPERなどで判断

 7日続伸となった日々の値動き(日足)を見ると、完全にゴールデンクロスを実現し、主な移動平均もすべて上向きに転換している。このため、日足では、チャート観測などのテクニカルな方法で上値メドを測る見方は役目を終えたとみられる。

 そこで、たとえばPER14倍(東証1部銘柄の平均PER:9月12日現在)の水準まで上げるとすると、今期の予想1株利益を183円として、株価は1株利益の14倍の2562円の前後が当面の目標として妥当ということになる。

■週足は52週移動平均の突破が次の目標に

 一方、週足をみると、13週移動平均を9月第1週に上抜き、第2週・今週になって26週移動平均を抜いてきた。このため、上昇基調が継続するとの前提に立つと、次の目標は52週移動平均を抜くことが挙げられる。

 52週移動平均は12日現在、1985円前後を走っている。これを抜いたあたりで2000円の大台に差し掛かるので、「大台固め」という言葉があるように、多少足踏みする可能性はあるが、抜けばトレンド(基調)の転換がほぼ確実になるため、新たな買いの流入も見込まれ、上昇基調はより堅固になってくる可能性がある。

 さらに「月足」を見ると、「一目均衡表」と呼ばれる和式の相場観測では、「雲」を下支えにして下げ止まり、出直ってきた。その「雲」が12月にかけて上昇傾向を指向しており、一目均衡表では、株価も「雲」に沿って動くとされている。この見方で行くと、年末年始から来年1~2月にかけて2500円前後まで上げる可能性が出てくる。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■半導体パッケージの微細化に対応、LDI露光で1.0μm幅パターンを実現  旭化成<3407>(東…
  2. ■物流費やエネルギーコストの上昇受け、企業努力では限界  亀田製菓<2220>(東証プライム)は5…
  3. ■約100種類の実践講座で次世代エンジニアを育成  トヨタグループ5社は5月22日、AI・ソフトウ…
2025年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

ピックアップ記事

  1. ■祝日と金融政策が交錯する7月  7月は、7月21日が「海の日」が国民の祝日に制定されてからフシ目…
  2. ■「MMGA」効果の造船株・海運株は「海の日」月間キャンペーン相場も加わり一段高を期待  あと1カ…
  3. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  4. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  5. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  6. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る