モルフォの第3四半期は、2ケタ増収増益

■通期では利益面での上振れが予想される

 モルフォ<3653>(東マ)の第3四半期は、2ケタ増収増益となった。

 同社は、自社開発のデジタル画像処理技術のグローバルスタンダード化を目指している研究開発先行型企業である。

 今期は、「Vision2021」の策定に伴い、従来事業部別に分散していた営業・開発リソースを集約し、経営資源の効率的な活用と重点領域への集中的な経営資源配分を実行するために、従来の「カメラデバイス事業」と「ネットワー クサービス事業」の事業部体制を改め、会社組織を変更した。また、海外拠点の組織強化とパートナー企業との連携強化を進め、競合他社よりも短期間で付加価値が高い製品・サービスをグローバルに提供できるグループ体制を構築し、海外市場における売上拡大を目指している。

 その結果、19年10月期第3四半期連結業績は、売上高19億22百万円(前年同期比16.7%増)、営業利益4億73百万円(同28.2%増)、経常利益4億42百万円(同23.6%増)、純利益2億74百万円(同25.7%増)となった。

 第3四半期も2ケタの増収増益と好調であったが、通期業績予想は前回予想を据え置いている。

 ちなみに、19年10月期連結業績予想は、売上高28億円(前期比15.8%増)、営業利益5億円(同25.2%減)、経常利益5億円(同24.5%減)、純利益3億Ⅰ2百万円(同32.9%減)と2ケタ増収ながら2ケタ減益を見込んでいる。

 通期業績予想に対する第3四半期の進捗率は、売上高68.6%(前期68.2%)、営業利益94.6%(同55.2%)、経常利益88.4%(同54.1%)、純利益87.8%(同46.9%)と売上高はともかく、利益面での進捗が前期を大幅に上回っていることから、上振れが予想される。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■昔ながらの味わいを現代風にアレンジ、全国スーパーなどで展開  第一屋製パン<2215>(東証スタ…
  2.  日清食品ホールディングス<2897>(東証プライム)傘下の日清食品は8月18日、「カップヌードル…
  3. ■世界が注目する学問を豊富な事例とイラストで紹介  学研ホールディングス<9470>(東証プライム…
2025年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  2. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…
  3. ■自民党総裁選と連立問題が相場を左右、短期急伸と急落を交錯  高市トレードは、まるで「超高速エレベ…
  4. ■東京市場、リスクオンとリスクオフが交錯、安全資産関連株に注目  週明けの東京市場は、米国株反発に…
  5. ■公明党離脱ショック一服、臨時国会控え市場は模索  またまた「TACO(トランプはいつも尻込みして…
  6. ■自民党人事でハト派ムード先行、逆張りで妙味狙う投資戦略も  今週の当コラムは、ハト派総裁とタカ派…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る