日本エンタープライズの第1四半期は2ケタ増収大幅増益と好調

■クリエーション事業は2ケタ増収増益

 日本エンタープライズ<4829>(東1)の第1四半期は、2ケタ増収大幅増益と好調に推移した。

 第1四半期の取組としては、コンシューマ向けスマートフォンアプリ、システム開 発、デバッグ、クラウド、業務効率化アプリ、モバイルキッティング、音声ソリューション、電子商取引(eコマ ース)などのサービスを推進し、グループの事業規模及び収益拡大に努めた。

 その結果、20年5月期第1四半期連結業績は、売上高8億71百万円(前年同期比12.4%増)、営業利益82百万円(同155.1%増)、経常利益93百万円(同113.6%増)、純利益66百万円(同1052.1%増)となった。

■クリエーション事業ではキッティング支援が大きく伸長

 クリエーション事業では、「コンテンツサービス」は、定額制コンテンツでの効率的な運用で収益確保を図るとともに、App StoreやGoogle Playなどの通信キャリア以外が運営するプラットフォームでのコンテンツの利用を促進した。さらに、いなせり株式会社では、一般消費者向け鮮魚eコマース『いなせり市場』において拡販に努めた。また、「ビジネスサポートサービス」では、業務用スマートフォンアプリ、交通情報・教育・観光・調達・音声などの各種サービスの他、自社開発のサービスを活用した受託開発が堅調に推移した。さらに、キッティング支援は、キッティングRPAツール『Kitting-One』等の支援ツールの導入を積極的に促進させた結果、大きく伸長した。その他、飲食事業者向け鮮魚eコマース『いなせり』は、出品数の増大、飲食事業者開拓に取り組んだ。その他、引き続きブロックチェーンを活用した電力取引等、実証事業を継続して取り組んだ。 以上の結果、クリエーション事業の売上高は5億52百万円(同16.7%増)、セグメント利益は1億78百万円(同22.8%増)となった。

■ソリューション事業は増収大幅増益

 ソリューション事業は、スクラッチ開発を中心としたアプリ開発、WEB構築、サーバ構築、システム運用・監視、デバッグ、ユーザーサポートなどクリエーション事業で培ったノウハウを活かした受託開発が引き続き増勢に推移した。また、電気通信事業法の一部改正により2019年10月から携帯端末と通信料金の完全分離が実施されるのを受け、今後拡大が見込まれる端末周辺事業の創出に努め、クリエーション事業で注力しているキッティング支援を核に、中古端末(スマートフォン等)買取販売の拡大に努めた。以上の結果、ソリューション事業の売上高は3億19百万円(同6.0%増)、セグメント利益は45百万円(同60.7%増)と増収大幅増益となった。

 第1四半期は2ケタ増収大幅増益と好調であったことから、通期業績予想は前回予想を据え置いている。

 ちなみに、20年5月期通期連結業績予想は、売上高38億50百万円(前期比12.8%増)、営業利益2億75百万円(同13.5%増)、経常利益3億円(同2.5%増)、純利益1億60百万円(同63.6%増)を見込んでいる。

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