加賀電子が再び上値を指向、EMS事業の国際展開などに注目集まる

材料でみる株価

■10月1日「加賀EMS十和田」(旧パイオニアの生産拠点)発足

加賀電子<8154>(東1)は10月1日、再び上値を指向し、11時にかけて6%高の2041円(108円高)まで上げて9月につけた戻り高値2052円に迫っている。同日付で、パイオニア(2019年3月に上場廃止)の製造子会社である十和田パイオニア(青森県十和田市)の株式を取得し、社名を「加賀EMS十和田株式会社」に変更。建設中の福島新工場(福島県)とともに、国際展開するEMSビジネス(受託製造事業)のマザー工場として稼働する計画だ。

■車載機器などの分野で増産要求や新規顧客からの受注が年々増加

 同社は2019年1月に富士通エレクトロニクス(非上場)を連結子会社とした。さらに、12月稼働予定でタイでも新工場(タイ第2工場)の建設を進めている。EMS(受託製造)事業で、車載機器、精密機器、医療機器などの分野を中心に既存顧客からの増産要望ならびに新規顧客からの受注が年々増加。生産設備を中国本土から移す企業や、国内に回帰する企業からのオーダーも加わり、大規模な設備増強に取り組んでいる。

■EMS製造拠点は現在の10ヵ国/16ヵ所から間もなく19ヵ所に

 EMS事業は、電子部品商社としての実績をベースとして開始し、電子部品の高付加価値化を実現する事業として成長ドライバーと位置づけている。中期計画では、EMS事業での競争力強化をテコに、中期経営計画で描く売上高5000億円級の「我が国業界No.1」の企業グループを形成するこ戸を目指している。さらには「兆円級」の海外競合企業と伍して戦える「グローバル競争に勝ち残る企業」となることを目指し、グループ経営の規模拡大、および質的向上に取り組んでいく計画だ。

 EMS事業の生産拠点は、2017年にメキシコ、ベトナム、2018年にトルコ、インドを加え、日本を含め10ヵ国/16ヵ所(19年9月現在)に拡大してきた。これに、「加賀EMS十和田」などが加わることで、間もなく10ヵ国/19ヵ所に拡大する。(HC)

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