マーチャント・バンカーズはSTOビジネスでの提携が注目されて出直り強める

■香港の上場証券会社・BS証券との間で協業の基本合意を締結

マーチャント・バンカーズ<3121>(東2)は10月1日の後場、320円(11円高)で始まり、出直りを強めている。9月30日付で、香港の証券会社BSSECURITIES LTD(BS証券)との間で、STO(セキュリティ・トークン・オファリング)ビジネスなどの業務に関する協業の基本合意を結んだと発表し、注目が再燃している。

 STOビジネスは、ブロックチェーン技術を活用し、不動産、債券などの資産を小口にトークン化して投資希望者を募るほか、トークンによる資金調達の支援、トークンの流通の場の提供など多岐にわたる。

 BS証券は、香港の証券先物委員会より、タイプ1の免許を受けた証券会社で、香港証券取引所に上場している。このほど、マーチャント・バンカーズの香港子会社MBK ASIA LIMITEDを窓口に、中国やシンガポール、台湾、ベトナムなど、アジアの企業を対象としたSTOビジネス、並びに、BS証券の独占的窓口として、香港証券取引所への上場を希望する日本企業への情報提供やアドバイスに関し、9月30日付で日付で合意締結が完了した。

 BS証券は、香港や中国、シンガポール、台湾、ベトナムなど、アジア各地の数多くの顧客に、STOによる資産の流動化・資金の調達を提案し、ビジネスとして取り組んでゆく方針。今回のBS証券との連携は、マーチャント・バンカーズが、STOによる資金調達を希望する企業に対し、トークン化された資産への投資を希望する投資家とのマッチングの場として、現在サービス開始に向けて準備を進めているエストニアの仮想通貨交換所「ANGOO Fintech(アンゴウ・フィンテック)」を紹介することなどを行う。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■7日間摂取試験でBCAAやタウリン増加、血液健全性を維持  吉野家ホールディングス<9861>(…
  2. ■日本味と匂学会で優秀発表賞を受賞、応用研究に期待  花王<4452>(東証プライム)は9月24日…
  3. ■GHG削減価値をデジタル証書化、荷主に割り当て  商船三井<9104>(東証プライム)は9月19…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  2. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  3. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  4. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  5. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  6. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る