ユークスは調整一巡、21年1月期の需要回復期待

 ユークス<4334>(JQ)はゲームソフト開発のデジタルコンテンツ事業を展開している。20年1月期は大幅減益予想だが、21年1月期の収益改善を期待したい。株価は反発力が鈍く安値圏だが、調整一巡して出直りを期待したい。

■ゲームソフト開発

 デジタルコンテンツ事業(家庭用・業務用ゲーム機およびモバイル向けゲームソフトの受託・自社開発、パチンコ・パチスロ関連の画像開発など)を展開している。プロレス関連のゲームソフトが得意で、米国向けの構成比が高い。

■20年1月期大幅減益予想、21年1月期収益改善期待

 20年1月期の連結業績予想は、売上高が19年1月期比7.6%増の41億74百万円、営業利益が90.2%減の26百万円、経常利益が23.3%減の2億70百万円、純利益が17.1%減の1億82百万円としている。米国企業向けの開発契約内容変更で大幅減益予想である。

 なお第2四半期累計は、プレイステーション4用など受託タイトル開発が順調に推移して前年同期比4.3倍増収となり、各利益とも黒字化(営業利益5百万円、経常利益80百万円、純利益60百万円)した。ただし利益率の高いロイヤリティ収入が未達となり、WWEゲームシリーズに代わる新規案件へのシフトに伴って一時的に原価率が上昇したことも影響して、各利益は計画を下回った。

 今後の取り組みとして、エイベックス・エンタテインメントとの共同プロジェクトであるARライブ・システム「アリスゼロ」に注力する。20年1月期は大幅減益予想だが、21年1月期の収益改善を期待したい。

■株価は調整一巡

 株価は反発力が鈍く安値圏だが、調整一巡して出直りを期待したい。10月4日の終値は478円、時価総額は約53億円である。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)

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