【株式市場】円安恩恵株が強く内需系株も動き出し日経平均は大幅に反発

株式

◆日経平均は2万1587円78銭(212円53銭高)、TOPIXは1586.50ポイント(13.75ポイント高)、出来高概算(東証1部)は11億1328万株

■2銘柄が新規上場となりAICROSSはストップ高

チャート13

 10月8日(火)後場の東京株式市場は、円が引き続き1ドル107円台の円安圏内で推移し、前場は一服模様だったアドバンテスト<6857>(東1)太陽誘電<6976>(東1)ファナック<6954>(東1)などがジリ高傾向になった。日経平均は231円高で始まり、中盤は中だるみ気味だったが、終盤に前場の高値を抜いて253円99銭高(2万1629円24銭)まで上げた。前日比でも大きく反発した。

 後場は、大幸薬品<4574>(東1)が除菌・消毒薬への期待などでジリ高となるなど薬品株の一角が強く、資生堂<4911>(東1)などの化粧品株もジリ高。ディジタルメディアプロ<3652>(東マ)はデンソーグループに画像認識エンジンとの発表が注目されて急伸。プロルート丸光<8256>(JQS)は経営コンサル会社による大量保有が言われて大引けまで買い気配のままストップ高。

 新規上場2銘柄のうち、HENNGE(へんげ)<4475>(東マ)は、10時19分に公開価格1400円を42.9%上回る2001円で初値がつき、高値は前場の2079円、大引引けは1904円。AI CROSS(エーアイクロス)<4476>(東マ)は11時6分に1800円(公開価格1090円の65%高)で初値がつき、後場寄り後にストップ高の2200円まで上げ、そのまま大引けとなった。

 東証1部の出来高概算は11億1328万株(前引けは5億3747万株)、売買代金は1兆9104億円(同8719億円)。1部上場2153銘柄のうち、値上がり銘柄数は1711(同1691)銘柄、値下がり銘柄数は372(同381)銘柄。

 また、東証33業種別指数は30業種(前引けは32業種)が値上がりし、値上がり率上位の業種は、精密機器、金属製品、石油・石炭、繊維製品、パルプ・紙、などが高い。(HC)

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