【株式市場】日経平均は堅調で反発したがTOPIXは戻しきれず小幅続落

株式

◆日経平均は2万1551円98銭(95円60銭高)、TOPIXは1581.42ポイント(0.28ポイント安)、出来高概算(東証1部)は10億6911万株

チャート4

 10月10日(木)後場の東京株式市場は、日経平均が79円高で始まった一方、TOPIXは引き続き小安く始まり、時価総額型銘柄が重い印象。中で、中東発アジア向けタンカー運賃指数の上昇傾向が言われて日本郵船<9101>(東1)などの海運株が一段とジリ高基調になり、9日に四半期決算を発表したイオン<8267>(東1)は前場の高値圏で値を保った。日経平均は小動きだったが前日比で反発した。一方、TOPIXは大引けにかけて引き締まったが小幅続落となった。

 後場は、中国ファーウェイ向け禁輸の一部緩和観測などを受けて信越化学工業<4063>(東1)が一段とジリ高になり、日本電気硝子<5214>(東1)は13時にAR(拡張現実)やMR(複合現実)向けの高機能スマートグラス用基板ガラスの開発に成功と発表してから一段高。イトーヨーギョー<5287>(東2)は引き続き電線地中化・無電柱化政策への期待で3日連続ストップ高。トランザス<6696>(東マ)は引き続き凸版印刷<7911>(東1)と共同でホテル向けインフォメーションサービスの提供を開始することなどが材料視されて大幅続伸。

 東証1部の出来高概算は10億6911万株(前引けは5億5927万株)、売買代金は1兆8158億円(同9265億円)。1部上場2153銘柄のうち、値上がり銘柄数は595(同622)銘柄、値下がり銘柄数は1458(同1428)銘柄。

 また、東証33業種別指数で値上がりした業種は18業種(前引けは13業種)となり、海運、証券・商品先物、化学、ガラス・土石、鉄鋼、小売り、パルプ・紙、などが高い。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■7日間摂取試験でBCAAやタウリン増加、血液健全性を維持  吉野家ホールディングス<9861>(…
  2. ■日本味と匂学会で優秀発表賞を受賞、応用研究に期待  花王<4452>(東証プライム)は9月24日…
  3. ■GHG削減価値をデジタル証書化、荷主に割り当て  商船三井<9104>(東証プライム)は9月19…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  2. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  3. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  4. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  5. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  6. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る