イフジ産業は上値試す、20年3月期横ばい予想だが上振れ余地

株式市場 銘柄

 イフジ産業<2924>(東1)は鶏卵の大手で、製菓・製パンメーカー向け液卵を主力としている。20年3月期利益横ばい予想だが、上振れ余地がありそうだ。株価は9月の年初来高値から反落したが、調整一巡して上値を試す展開を期待したい。

■鶏卵の大手

 鶏卵の大手である。製菓・製パンメーカー向け液卵を主力として、惣菜・弁当業界やスーパー・コンビニ向け卵加工品も展開している。19年3月期の売上構成比は鶏卵関連事業91%、調味料関連事業9%だった。

■20年3月期横ばい予想だが上振れ余地

 20年3月期連結業績予想は、売上高が19年3月期比0.7%減の136億17百万円、営業利益が2.8%増の8億29百万円、経常利益が1.4%増の8億40百万円、純利益が1.7%増の5億61百万円としている。鶏卵相場が低く推移すると想定し、液卵の製品販売単価も低く推移する見込みとしている。

 第1四半期は、売上高が前年同期比0.1%増の32億99百万円で、営業利益が37.3%増の2億56百万円だった。鶏卵関連事業において鶏卵相場の低下に伴って原料仕入単価が低下し、調味料関連事業における一時的費用の一巡も寄与して大幅営業増益だった。

 第1四半期の進捗率は売上高24.2%、営業利益30.9%と順調である。通期上振れ余地がありそうだ。

■株価は上値試す

 株価は9月の年初来高値から反落したが、調整一巡して上値を試す展開を期待したい。10月18日の終値は733円、時価総額は約61億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  2. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…
  3. ■節約志向が市場を動かす?  日本の消費者は、節約志向と低価格志向を持続しており、これが市場に影響…
  4. ■投資家の心理を揺さぶる相場の波  日米の高速エレベーター相場は、日替わりで上り下りと忙しい。とく…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る