そーせいグループは上値試す

株式市場 銘柄

 そーせいグループ<4565>(東マ)は、GPCR(Gタンパク質共役受容体)を標的として革新的医薬品の開発を目指す創薬ベンチャーである。株価は8月の年初来高値圏から一旦反落したが切り返しの動きを強めている。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■GPCRを標的として革新的医薬品の開発を目指す創薬ベンチャー

 独自のStar技術とSBDD(構造ベース創薬)プラットフォームを活用し、GPCR(Gタンパク質共役受容体)を標的として革新的医薬品の開発を目指す創薬ベンチャーである。

 買収や提携を活用してパイプラインを拡充し、新規候補薬で世界の大手製薬企業と提携して安定したロイヤリティ収入を確保している。19年12月期第2四半期末時点で15品目以上が創薬段階、7品目が前臨床試験中、8品目が臨床試験中である。

 19年10月には、開発中の配合吸入剤QVM149が、コントロール不良の喘息患者を対象とした第3相IRIDIUM試験において良好な治療結果を示したと発表している。

 19年12月期第2四半期累計の連結業績(IFRS)は、売上収益が前年同期比2.8倍の50億56百万円、営業利益が7億31百万円の黒字(前年同期は37億53百万円の赤字)だった。既存提携先からのマイルストンに関する収益が大幅に増加して営業黒字化した。

■株価は上値試す

 株価は8月の年初来高値圏から一旦反落したが切り返しの動きを強めている。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。10月28日の終値は2454円、時価総額は約1889億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る