三桜工業は3日連続ストップ高、9月30日から安い日が一日しかなく騰勢続く

■業績予想の増額修正を機に上げ始め、信用規制を受けて買い戻し殺到

三桜工業<6584>(東1)は10月30日、買い気配の後3日連続ストップ高の2050円(400円高)で始まり、上場来初の2000円台に乗った。さる9月27日に特別利益(固定資産売却益)の計上と業績予想の増額修正を発表。翌取引日の9月30日から12日連続高となり、さらに一日休んで8日連続高と記録的な上げ相場に発展している。

 騰勢が強まったのは10月26日からで、日証金が25日約定分から貸借取引の申し込み停止措置を発動したことを受け、売り建て投資を買い戻す動きが殺到したことが要因とみられている。

 第2四半期決算の発表は11月14日を予定。これまでと同様の上げっぱなしの相場がこの頃まで続くとの見方は聞かれないが、業績を背景とした急騰相場は、途中で半値押しや三分の一押しなどの調整を入れながら波状高になることが少なくないとされる。これまでの連騰に乗れなかった投資家にとっては反落場面が待ち遠しい可能性があり、引き続き推移が注目されている。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■離職率低下と顧客満足向上を実証、省人化潮流に逆行する人材重視戦略  「丸亀製麺」主力のトリドール…
  2. ■ビーム整形と出力平準化技術を融合し大気揺らぎを克服  NTT<9432>(東証プライム)と三菱重…
  3. ■航続距離650キロを実現、日野が新型FCV大型トラック投入  日野自動車<7205>(東証プライ…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  2. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  3. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  4. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  5. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  6. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る