フライトHDは大口案件が下期にずれ込み通期業績予想が大幅に上ぶれる

■通期の営業利益は従来予想を40%上回る見込みに

 フライトホールディングス(フライトHD)<3753>(東2)は11月7日の取引終了後、2020年3月期・第2四半期の連結決算(19年4~9月、累計)を発表し、サービス事業の電子決済ソリューション部門での大型納品やECソリューション事業の拡大などにより、売上高は前年同期比89.3%増加して11.53億円となった。

■第2四半期はずれ込みの影響で赤字だがECサイト関連事業など大幅拡大

 利益面では、コンサルティング&ソリューション事業で事業会社向けの基幹システムリニューアル支援やシステム開発で大口案件の一部納品が下期にずれ込むことを主要因として費用先行となり、営業利益は1.3億円の赤字に、親会社株主に帰属する四半期純利益は1.63億円の赤字となった。

 しかし、事業部別では、B2B向けECサイト構築パッケージ「EC-Rider B2B」の拡大などにより、ECソリューション事業の売上高が同30.0%増加し、利益面でも営業利益が同113.3%増となるなど、大きな成長がみられた。

 3月通期の連結業績見通しは、こうした成長事業に加え、下期にずれ込んだ案件(上記)の寄与があり、売上高は40.0億円(前期の2.8倍)とし、営業利益は大幅に黒字転換して5.6億円、親会社株主に帰属する当期純利益も大幅に黒字転換して3.3億円、1株利益は34円90銭とした。

 この通期見通しは、前回発表予想に対して大幅な上方修正になり、売上高は従来予想比17.6%の増加、営業利益は同じく40.0%の増加、純利益は同13.8%の増加になる。(HC)

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