エフティグループの第2四半期は増収増益と堅調に推移

■継続的に収入が得られるストック型サービスの企画開発販売に注力

 エフティグループ<2763>(JQS)は、法人向け環境関連商品・情報通信機器販売などを展開し、M&Aも積極活用してストック型収益・業容拡大戦略を推進している。なお、今期より、国際財務報告基準(IFRS)に移行している。

 20年3月期第2四半期は、売上収益229億83百万円(前年同期比2.0%増)、営業利益36億14百万円(同17.6%増)、純利益22億26百万円(同4.5%増)となった。

 今期のトピックスとしては、ASEAN3ヶ国で環境関連商品の販売を行っていた現地法人の保有株式を譲渡することにより海外事業に掛かるリスクマネジメントコストを削減し、強みである国内事業において中小企業・個人事業主、一般消費者を対象としたネットワークセキュリティ商品を販売すると共に、情報通信インフラの整備、環境省エネルギーサービスの普及に取り組んだ。また、中小企業・個人事業主に対しても顧客ニーズを踏まえ、契約後に継続的に収入が得られるストック型サービスの企画開発販売に注力した。

 その結果、法人事業は、売上収益は195億29百万円(前年同期比11.7%増)、セグメント利益(営業利益)は27億67百万円(同8.0%増)となった。一方、コンシューマ事業は、売上収益は47億18百万円(同14.4%減)、セグメント利益は7億02百万円(同5.4%増)と減収ながら増益となった。減収要因としては、東北地方で展開していたドコモショップ事業を売却したことによる。

 第2四半期が増収増益と堅調に推移していることから、通期業績予想は前回予想を据え置いている。

 ちなみに、20年3月期通期連結業績予想は、売上収益480億円(前期比4.7%増)、営業利益60億円(同5.9%増)、純利益38億円(同17.9%増)と今期も最高益更新を見込んでいる。

 なお、配当については、年59円(第2四半期末26円、期末33円)と1円の増配を予定している。毎期、増配を継続していることから、配当利回りは4.28%(8日現在)と高い。

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