ソラストの20年第2四半期連結業績は医療関連受託事業など好調で増収

■今期も2桁増収増益を見込む

ソラスト<6197>(東1)は11日、2020年3月期第2四半期連結業績を発表した。

 連結業績は、医療関連受託事業、介護・保育事業ともに好調に推移し売上高は470億61百万円(前年同期比14.7%増)となったが、教育事業の減収に伴う減益や生産性向上のためのIT関連投資費用の増加などにより、営業利益は24億93百万円(同2.0%減)、経常利益は24億94百万円(同2.9%減)、四半期純利益は固定資産の譲渡に伴い特別利益が発生し30億35百万円(同85.5%増)となった。

 各事業の取り組みは、医療関連受託事業の医療関連受託事業では、売上高は前年同期比4.1%増の287億70百万円、営業利益は同8.2%増の31億36百万円となった。新規契約の受注や、従来から強化してきたトレーニングの継続的な実施、IT活用の取り組みなどが、サービスクオリティーの維持・向上などに寄与した。

  介護・保育事業の介護事業では、売上高は前年同期比38.1%増の180億44百万円、営業利益は同5.8%増の9億94百万円となった。オールライフメイト、なごやかケアリンクなどをM&Aしたことなどにより、大幅な増収となった。利益面は、買収した会社などの利益貢献などにより増益となった。保育事業では、19年4月に認可保育所2施設を新規開設、認証保育所3施設を認可保育所に移行したことなどで園児数が増加した。

 その他(教育等)、全社費用では、教育事業の売上高は前年同期比24.3%減の2億46百万円、営業利益は同69.9%減の22百万円となった。18年4月に行われた診療報酬改定に伴う書籍販売数の一時的な増加の影響が一巡した。全社費用では、人事システム、生産性向上のためのIT関連投資費用などにより、営業損失は16億38百万円だった。

 20年3月期の連結業績予想は、売上高が前期比13.1%増の953億円、営業利益が同13.3%増の57億円、経常利益が同11.7%増の56億円、純利益が同42.6%増の50億円としている。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■環境要因は50%、漁獲圧は25%、状態空間モデルで初の定量評価  東京大学は11月1日、日本周辺…
  2. ■ドジャース、球団史上初の2年連続制覇  ロサンゼルス・ドジャースは、2025年MLBワールドシリ…
  3. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…
  2. ■師走相場は最終レースさながら、勝ち負け分ける「掉尾の一振」に熱視線  師走である。礼節一点張りの…
  3. ■金利環境改善が銀行株に追い風、逆張りの買いも有力視  今週の当コラムは、銀行株に注目することにし…
  4. ■「トリプル安」も怖くない!?逆張りのバリュー株ローテーションからは銀行株になお上値余地  「神風…
  5. ■気温急低下がシーズンストック相場発進を後押し  今週のコラムでは、バリュー株選好の別の買い切り口…
  6. ■「押し」のAI株より「引き」のバリュー株選好で厳冬関連株の先取り買いも一考余地  「押してだめな…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る