トレジャー・ファクトリーは調整一巡、20年2月期営業利益横ばい予想だが上振れ余地

日インタビュ新聞ロゴ

 トレジャー・ファクトリー<3093>(東1)はリユースショップを展開している。20年2月期営業利益横ばい予想だが上振れ余地がありそうだ。また20年1月頃にはリユース企業間のBtoBネットオークション事業も開始予定である。収益拡大を期待したい。株価は9月の年初来高値から反落したが、調整一巡して戻りを試す展開を期待したい。

■リユースショップを展開

 総合リユース業態トレジャー・ファクトリーや服飾専門リユース業態トレファクスタイルを主力とするリユースショップを、首都圏直営店中心に展開している。収益面では第2四半期(6~8月)の構成比が小さい季節特性がある。

 19年9月末時点の店舗数は、グループ合計191店舗(タイの4店舗を含むトレジャー・ファクトリー66店舗、トレファクスタイル50店舗、トレファクスポーツ5店舗、ユーズレット6店舗、ブランドコレクト3店舗、トレファクマーケット1店舗、16年9月子会社化したカインドオル41店舗、18年3月子会社化したゴルフキッズ19店舗)である。

 中期成長戦略として、リユース事業の成長(年間15店舗前後の新規出店、買取の強化、EC販売の拡大)、M&Aによる成長、海外市場での成長(タイのバンコクで多店舗展開モデルを構築して収益化、他国への展開)、新規事業への投資(トレファク引越やECドレスレンタル「Cariru」事業への投資継続)を推進している。

 なおEC事業の本格展開やビッグデータを活用した新規ビジネスの創出に向けて、19年1月システム開発のデジタルクエストを子会社化した。また20年1月頃にはリユース企業間のBtoBネットオークション事業「トレファクライブネットオークション」を開始予定である。

■20年2月期営業利益横ばい予想だが上振れ余地

 20年2月期の連結業績予想は、売上高が19年2月期比11.3%増の197億41百万円、営業利益が0.4%増の9億09百万円、経常利益が0.2%減の9億48百万円、純利益が10.8%増の6億26百万円としている。配当予想(8月9日に第2四半期末1円上方修正)は、19年2月期比1円増配の17円(第2四半期末9円、期末8円)である。

 新規出店は15店舗前後、単体既存店売上は101%を目指し、既存店売上総利益率も19年2月期と同程度を見込むが、物流センター増床や新規出店に伴う費用増加など、先行投資で営業・経常利益横ばい予想としている。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比9.1%増の90億66百万円、営業利益が55.6%増の3億79百万円、経常利益が61.6%増の4億21百万円、純利益が75.5%増の2億88百万円だった。

 既存店売上(単体ベース)が103.4%と好調に推移し、新規出店(グループ合計7店舗)も寄与して増収だった。買取価格の適正化や値下げ・値引きの減少によって単体既存店の売上総利益率が0.4ポイント上昇した。販管費の増加を吸収して各利益は計画超の大幅増益だった。

 第2四半期累計の進捗率は売上高45.9%、営業利益41.7%とやや低水準の形だが、第2四半期の構成比が小さい季節特性を考慮すれば順調だろう。そして通期予想にも上振れ余地がありそうだ。収益拡大を期待したい。

 月次売上(単体直営店の店舗売上、前年比速報値ベース)を見ると、19年10月は全店97.5%、既存店92.8%だった。既存店売上は駆け込み需要の反動で3ヶ月ぶりの前年比マイナスだった。新規出店は1店舗、退店は0店舗で19年10月末時点の店舗数は128店舗となった。

■株主優待制度は2月末の株主対象

 株主優待制度は毎年2月末時点の1単元(100株)以上保有株主を対象として実施(詳細は会社HP参照)している。

■株価は調整一巡

 株価は9月の年初来高値から反落したが、調整一巡して戻りを試す展開を期待したい。11月13日の終値は1146円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS55円32銭で算出)は約21倍、今期予想配当利回り(会社予想の17円で算出)は約1.5%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS378円68銭で算出)は約3.0倍、時価総額は約133億円である。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■レジレス無人店舗やスマート案内など、デジタル施策を集約した初の次世代店  ホームセンターのカイン…
  2. ■読書感想文から見えるヒット本動向、新作首位は『イン・ザ・メガチャーチ』  note<5243>(…
  3. ■耐衝撃性と高平坦性を備えた次世代AR材料  三井化学<4183>(東証プライム)は12月10日、…
2026年1月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

ピックアップ記事

  1. ■金融政策転換が映す相場の地殻変動、投資視点は次の段階へ  長期にわたり株式市場を押し上げてきた金…
  2. ■為替が握る業績相場の行方、円安継続が選別相場を加速  株式市場が金融環境主導の相場から業績重視の…
  3.  再生可能エネルギーの次を見据えた次世代エネルギー分野では、実用化への距離が縮まりつつある核融合発電…
  4. ■AI圏外で存在感を増すディープ・テック、次世代エネルギー関連株に再評価余地  ハイテク株市場では…
  5. ■米国政治と金融政策が揺さぶる新年相場  新春相場は、1月早々から重要イベントや主要経済指標の発表…
  6. ■干支格言「辰巳天井、午尻下がり」は再現するか  新年あけましておめでとうございます。いよいよ20…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る