【編集長の視点】バルクHDは続落も法的申立てで業績再下方修正の織り込み感を強め下げ渋る

編集長の視点

 バルクホールディングス<2467>(名セ)は、前日17日に8円安の294円と4営業日続落して引けた。同社株は、今年11月14日に今2020年3月期第2四半期(2019年4月~9月期、2Q)決算の開示に合わせて、今3月期通期業績の2回目の下方修正を発表し、下値を探る動きを続けたが、今年11月1日につけた年初来安値286円を前に下げ渋る動きもみせた。業績再下方修正要因となった代金支払い不履行に対する法的措置を申立てたことで織り込み済みとも評価された。テクニカル的にも、年初来高値924円からの調整で、「半値八掛け二割引き」水準に到達し底打ちを示唆していることも、底値買いの手掛かり材料となっている。

■「サイバージム」は新宿、オランダと新規開設が続き成長事業化

 同社の今3月期業績は、今年9月の下方修正値に対して売り上げと営業利益は据え置き、売り上げ19億400万円(前期比81.2%増)、営業利益7800万円の赤字(前期は3億8000万円の赤字)とした。ただ経常利益、純利益とも1億7500万円引き下げ、経常利益は、2億6700万円の赤字(同3億9800万円の赤字)、純利益は、2億8300万円の赤字(同4億1100万円の赤字)とした。連結子会社のStrategic Cyber holdings(SCH)が、サイバージム社(イスラエル・ハデラ市)と連携して米国で展開を予定しているサイバーセキュリティソリューションの自社運営トレーニング施設「CYBERGYM(サイバージム)」で、販売及び運営サポートなどの契約先のAventador Cyber Solutions社から代金の支払いがなく、同施設の開設時期が未定となっていることから、取得したサイバーコム社の保有株式に対して、財務健全性の観点から投資損失引当金1億7500万円を計上したことが要因となった。

 この代金支払いの不履行に対しては、すでに今年10月2日にサイバーコム社と共同で損害賠償の仲裁申立てを行い、法的対応を進めている。また「サイバージム」自体も、今年8月に国内で新宿アリーナを開設したのに続き、10月にはオランダのアムステルダム・スキポール空港内にも新規開設し、東南アジアや欧州での開設も控えており、新規の成長事業として期待を高めている。

■「半値八掛け二割引き」の底打ち水準からまず調整幅の3分の1戻し目指す

 株価は、年初来高値924円から下値を探り、今2020年3月期業績の黒字転換予想を好感して644円高値をつける場面もあったが、四半期業績の伸び悩み、今期通期業績の下方修正が響いて年初来安値286円まで調整した。同安値は、年初来高値から底打ちのアノマリーとされる「半値八掛け二割引き」水準となっており、底値買いで50円幅底上げし再下方修正で再び下値を確かめた。極低位値ごろ株人気も加わって底上げに転じ、まず年初来高値から同安値への調整幅の3分の1戻し500円台奪回を目指そう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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