【編集長の視点】Lib Workは上場来高値に肉薄、株式分割の権利取りを1Q好決算がフォロー

編集長の視点

Lib Work<1431>(東マ・福Q)は、前日21日に135円高の3610円と3日ぶりに急反発して引け、11月19日につけた上場来高値3830円に肉薄した。同社株は、今年12月31日を基準日に株式分割(1株を2株に分割)を予定しており、この権利取りを今年11月12日に開示した今2020年6月期第1四半期(2019年7月~9月期、1Q)の好決算がフォローした。ヒストリカル的にも福証Qボード市場で実施した2017年の株式分割(1株を2株に分割、基準日12月31日)では、権利取りで2.5倍化し、その後の権利落ち安値から今年11月の上場来高値まで約5.4倍化している計算になり、値幅効果の再現期待も高めている。

■自己株式取得、上場記念の増配・優待制度に次ぐ矢継ぎ早の株主還元策

 同社の今期1Q業績は、売り上げ17億300万円(前年同期比48.2%増)、営業利益3900万円(同3.7倍)、経常利益5200万円(同3.0倍)、純利益3500万円(同5.3倍)と大幅に続伸して着地した。WebやSNSなどを活用してインターネットで集客し、低価格・高付加価値の分譲住宅を提案し、実店舗と連携する独自のビジネスをさらに進化させ、今年7月の大分県への営業所の新設、住宅展示場への出店、熊本県での「ロボットが案内する無人のモデルハウス」の新設、9月の熊本県の住宅展示場の出店などが続いており、この寄与と工程の生産性向上、工程管理のシステム化など業務平準化を進めたことなどが要因となった。

 今2020年6月期通期業績は、期初予想に変更はなく売り上げ82億円(前期比24.3%増)、営業利益6億9000万円(同29.6%増)、経常利益7億円(同22.0%増)、純利益4億6200万円(同18.1%増)と見込み、4期連続で過去最高業績を更新する。なお株主への利益還元策は、この株式分割のほか、今6月期配当の増配、今年6月18日に東証マザーズ(東マ)市場に新規株式公開(IPO)され、福証Qボード市場と重複上場となった株主優待制度の導入、自己株式取得(9月3日終了)と積極化している。

■前回の株式分割の権利取りでは2.5倍化し権利落ち後安値からは5.4倍化

 株価は、東マIPO時には1190円の初値でスタートし1071円まで下ぶれたが、独自ビジネスモデルの人気の高まりに自己株式取得・優待制度導入・株式分割が加わって再三のストップ高を交えて上場来高値3830円まで3.5倍化した。このうち株式分割を発表した今年10月28日からは約6割高した。福Q市場の2017年の株式分割でも、年初来安値から12月の権利付き高値2000円まで2.5倍化し、この権利落ち後の安値となる昨年12月安値705円から今年11月の上場来高値まで実に5.4倍化と大きな値幅効果を発揮している。分割権利取り妙味を示唆するものであり、一段の上値チャレンジが続こう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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