【編集長の視点】海帆は割安訂正で直近IPO株買いが再燃し最安値水準から反発

編集長の視点

海帆<3133>(東マ)は、6円高の1482円と4営業日ぶりに反発して始まり、今年4月20日につけた上場来安値1451円に並ぶ安値水準から底上げをしている。同社株は、今年4月17日に公開価格1020円で新規株式公開(IPO)され、1800円で初値をつけ1880円と買い進まれ、上場来安値まで調整、地相場模索を続けているが、独自ビジネスモデルの外食事業ノウハウや業績の右肩上がりの高成長を見直し割安IPO株買いが再燃している。

■郊外型の居酒屋店舗展開の独自ビジネスで業績も右肩上がり

同社は、「なつかし処昭和食堂」を主力ブランドに「えびすや」、「大須二丁目酒場」などの居酒屋チェーン店を運営しているが、このビジネスモデルは、居酒屋業界のなかでも独自性を誇り、業績の高成長要因となっている。そのビジネスモデルの第一は、店舗の70%が、幹線道路沿いに駐車場を併設する郊外ロードサイド型となっていることで、飲酒運転の規制強化以来、逆風となっていた環境を逆手にとって無料送迎バスを完備し、エリアに集中的に出店した店舗間を効率的に運行するネットワーク力により高い集客力を発揮するとともに、飲酒運転の防止を実現している。また子会社の魚帆が、名古屋市内の柳橋中央市場の店舗利用権を保有しており、この卸売業の調達力を活用しマグロを中心にした鮮魚の品揃えの充実とコスト競争力の強化を実現している。さらに新規出店も、郊外のコンビニ店の退店店舗の居抜き出店を中心とするなど、低コストの出店を続けており、出店投資の短期回収を可能としている。全国では毎年1000店のコンビニ店の退店店舗があるだけに、今後の新規出店の潜在余地も大きい。

店舗展開は、東海地方を中心に関東・関西・九州に幅広く直営店を出店、昨年12月末現在で「なつかし処昭和食堂」の43店舗を中心に73店舗に達している。このため業績も好調に推移し、目下集計中でIPO後初決算となる前2015年3月期業績は、売り上げ48億6700万円(前々期比15.9%増)、経常利益2億4000万円(同49.5%増)、純利益1億3600万円(同32.6%増)と大幅増収増益になったと推定される。

■400円幅の往来相場の下限に位置しPERは16倍台と割安

株価は、IPOからきょう27日で7営業日目となお地相場模索段階にあり、値幅も上場来高値と同安値の間で約400円の往来相場となっている。投資採算的には初値を下回り、PERが、IPO時の1株利益92.08円から計算して16倍台と割安となっているだけに、初値奪回から上場来高値を抜き一段の上値評価が見込まれる。(本紙編集長・浅妻昭治)

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