【引け後のリリース】NECがスイスの最大手通信企業にシステム納入

引け後のリリース

■スイスコムが主な回線の管理・運用をNEC製に移行

 NEC<6701>(東1)は27日の大引け後に3本のリリースを発表した。「NECと鴻海がデータセンター事業で協業」、「ベクトル型スーパーコンピュータ「SX-ACE」が大阪大学、九州大学で稼働開始」、「NECとネットクラッカー、スイス最大手の通信事業者に運用支援システム(OSS)を納入」の3本で、このうち鴻海(台湾の世界的な受託製造大手・鴻海精密工業)との協業は27日の朝から株式市場で材料視され、株価は午後に430円(24円高)まで上げて2008年以来の高値を更新した。

 「スイス最大手の通信事業者に運用支援システムを納入」との発表は、スイス最大手の通信事業者・スイスコム(Swisscom AG)が「All-IP」推進の一環として、固定回線、モバイル回線、テレビ、ブロードバンドを含む主な回線の管理・運用をNECの子会社・ネットクラッカー(NetCracker Technology)が提供するOSSに移行したもの。これによりスイスコムは、稼働時にもネットワーク構成変更が可能なプロビジョニング能力を活用し、新規サービスを迅速に市場投入できるようになる。また、3社は次世代OSSのクラウド化についても今後検討を進めるとした。

 「ベクトル型スーパーコンピュータ」は2013年11月に発売し、大阪大学レーザーエネルギー学研究センター、および九州大学応用力学研究所に納入し、それぞれ2015年3月に稼働を開始した。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る