タカラバイオは調整一巡、20年3月期2桁増益予想

株式市場 銘柄

 タカラバイオ<4974>(東1)は、バイオ産業支援事業および遺伝子医療事業を展開している。20年3月期2桁増益予想である。収益拡大を期待したい。株価は上値の重い展開だが、調整一巡して出直りを期待したい。

■バイオ産業支援事業と遺伝子治療事業を展開

 宝ホールディングス<4974>の子会社で、バイオ産業支援事業および遺伝子医療事業を展開している。

 バイオ産業支援事業は、大学・公的研究機関・企業研究部門・検査会社等にバイオテクノロジー関連の研究用試薬や理化学機器の販売、遺伝子研究・検査サービスや再生医療等製品関連サービスの受託を行う。全世界に販売網を構築し、研究用試薬の売上は海外が主力に成長している。遺伝子医療事業は、がん等を対象とする遺伝子治療の開発を行い、商業化を目指している。

■20年3月期2桁増益予想

 20年3月期の連結業績予想(11月12日に売上高と経常利益を下方修正、営業利益と純利益は据え置き)は、売上高が19年3月期比5.4%減の339億円、営業利益が13.5%増の62億円、経常利益が12.1%増の63億50百万円、純利益が16.2%増の42億50百万円としている。

 第2四半期累計は売上高が前年同期比5.3%減収だが、営業利益が15.7%増益だった。健康食品事業とキノコ事業を譲渡した影響で減収だが、バイオ産業支援事業、遺伝子医療事業とも順調に推移して2桁増益だった。通期予想に対する進捗率は売上高48.5%、営業利益49.0%である。通期も収益拡大を期待したい。

■株価は調整一巡

 株価は上値の重い展開だが、調整一巡して出直りを期待したい。12月6日の終値は2142円、時価総額は約2579億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■更新前のスーパーコンピュータの約4倍の計算能力  富士通<6702>(東証プライム)は2月21日…
  2. ■両社の資源を有効活用しSDGsに貢献  伊藤忠商事<8001>(東証プライム)グループのファミリ…
  3. ■純正ミラーと一体化し、左後方の視界を広げる  カーメイト<7297>(東証スタンダード)は、純正…
2024年3月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■投資と貯蓄の狭間で・・・  岸田内閣の「資産所得倍増プラン」は、「貯蓄から投資へ」の流れを目指し…
  2. ■「ノルム(社会規範)」解凍の序章か?植田新総裁の金融政策正常化  日本銀行の黒田東彦前総裁が、手…
  3. ■「日経半導体株指数」スタート  3月25日から「日経半導体株指数」の集計・公表がスタートする。東…
  4. ■投資家注目の適正株価発見ツール  日銀の価格発見機能が不全になる可能性がある中、自己株式取得が新…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る