【新規上場(IPO)銘柄】ジェイックは「就職ポテンシャル層」に人材育成紹介サービスを提供、二番底形成から徐々に上昇へ

株式市場 IPO 鐘

 ジェイック<7073>(東マ)は、本年10月29日に東京証券取引所マザーズ市場に上場した。同社は、就職が一筋縄ではいかない求職者であるフリーター、第二新卒、大学中退者、就職苦戦の大学4年生、留年生、留学生等の「就職ポテンシャル層」を対象に、採用と教育を融合させた人材育成紹介サービスを提供している。


 「カレッジ事業」では、就職ポテンシャル層に対して同社グループが教育研修事業を通じて培ってきた若手育成のノウハウを活用した研修を実施後、従業員数300名未満の中堅中小企業を中心としたクライアントと「集団面接会」という形式でマッチングを図るという教育融合型人材紹介サービスで、対象者別に「就職カレッジ」、「女子カレッジ」、「セカンドカレッジ」「新卒カレッジ」があるほか、採用した求職者の上長など、クライアントリーダー、次期リーダー層を対象に1年間の継続教育でリーダーとして必要な考え方やスキルを学ぶ「リーダーカレッジ」を展開している。

 12月13日大引け後に発表した今2020年1月期第3四半期業績実績は、売上高22億8300万円、営業利益2億6800万円、経常利益2億6200万円、純利益1億7300万円に着地。第3四半期営業利益は年計画に対する進捗率は81.7%と順調に推移している。

 今20年1月期業績予想は、売上高31億1300万円(前期比15.2%増)、営業利益3億2800万円(同41.5%増)、経常利益3億2000万円(同44.7%増)、純利益2億1200万円(同22.4%増)を見込む。年間配当は、期末一括73.67円(同実績6000円)を予定している。※本年7月11日付で普通株式1株につき100株の株式分割を実施している。

 株価は、10月30日につけた上場来高値14500円から11月15日に上場来安値7330円まで下落した後、12月5日高値9730円と上昇。同16日安値7540円と売られている。今20年1月期第3四半期累計では年計画に対して高進捗となったものの、8-10月期では営業利益の伸びが鈍化したことを嫌気され売り優勢となったが、来21年1月期2ケタ増益が観測されており、上場来安値に接近したことで、二番底を形成した感がある。ここから下値を切り上げ、徐々に上値を試すか注目したい。(株式評論家・信濃川)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

ピックアップ記事

  1. ■祝日と金融政策が交錯する7月  7月は、7月21日が「海の日」が国民の祝日に制定されてからフシ目…
  2. ■「MMGA」効果の造船株・海運株は「海の日」月間キャンペーン相場も加わり一段高を期待  あと1カ…
  3. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  4. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  5. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  6. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る