ブシロードは上値試す、20年7月期営業増益予想

株式市場 銘柄

 ブシロード<7803>(東マ)は新時代のエンターテインメント創出を目指し、トレーディングカードゲームやモバイルオンラインゲームなどのIPを軸として事業展開している。20年7月期営業増益予想で第1四半期は順調だった。株価は11月の上場来高値から反落した。IPO後の落ち着きどころを探る段階だが、上値を試す可能性がありそうだ。

■新時代のエンターテインメント創出を目指す

 19年7月東証マザーズに新規上場した。新時代のエンターテインメント創出を目指し、IP(Intellectual Property=知的財産)を軸として事業展開している。

 自社IPを多数保有し、トレーディングカードゲーム(TCG)、モバイルオンラインゲーム(MOG)、音楽CD、ライブ、グッズ、書籍など様々なサービス展開(=メディアミックス)をワンストップでタイミングよく提供できる体制を構築している。

 なおセグメント区分は20年7月期第1四半期から、デジタルIP事業(TCG部門、MOG部門、マーチャンダイジング(MD)部門、メディア部門)、ライブIP事業(音楽&舞台部門、スポーツ部門)とした。

■20年7月期営業増益予想で1Q順調

 20年7月期の連結業績予想は、売上高が19年7月期比11.9%増の360億円、営業利益が1.4%増の31億円、経常利益が2.3%増の31億円、純利益が横ばいの18億円としている。

 第1四半期は売上高が83億06百万円、営業利益が12億03百万円だった。MOG部門の好調、IPの成長による委員会ロイヤリティの増加、野外ライブ開催の寄与などで前年同期比12.7%増収、74.6%営業増益と大幅伸長した。

 第2四半期以降に複数の新規IPアニメ償却、新作MOGの費用計上、広告宣伝費増加を予定しているため通期予想を据え置いたが、通期も収益拡大を期待したい。

■株価は上値試す

 株価は11月の上場来高値から反落した。IPO後の落ち着きどころを探る段階だが、上値を試す可能性がありそうだ。12月26日の終値は3775円、時価総額は約607億円である。

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