日本アビオニクスはTOB価格を大きく上回る、「エボラ出血熱」を材料視

■日本産業パートナーズ傘下企業が1株1100円で20日からTOBを開始、上場は維持

 日本アビオニクス<6946>(東2)は12月30日、9%高の1225円(101円高)をつけて戻り高値を更新したあとも活況高となり、10時30分にかけても5%高前後で推移している。空港などで発熱者をチェックする赤外線サーモグラフィによるスクリーニングシステムで先行し、「エボラ出血熱、死者2200人超、コンゴ」(時事ドットコム12月30日6:18)との報道が材料視されたとの見方が出ている。

 同社株を巡っては、日本産業パートナーズ株式会社(東京都千代田区)の傘下企業が1株1100円でTOB(株式公開買付)を行うと12月16日に発表している。日本産業パートナーズは、本邦企業の事業再編及び再構築に寄与する日本型プライベートエクイティ事業などを行い、大手電機企業の事業部門のカーブアウト(事業分社化又は子会社の独立)や非公開化でも実績がある。
TOB期間は2019年12月20日から20年1月24日まで。引き続き対象者普通株式の上場を維持する方針。このため、TOB価格を大きく上回る値段でも買いが入るようだ。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■環境要因は50%、漁獲圧は25%、状態空間モデルで初の定量評価  東京大学は11月1日、日本周辺…
  2. ■ドジャース、球団史上初の2年連続制覇  ロサンゼルス・ドジャースは、2025年MLBワールドシリ…
  3. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■金利環境改善が銀行株に追い風、逆張りの買いも有力視  今週の当コラムは、銀行株に注目することにし…
  2. ■「トリプル安」も怖くない!?逆張りのバリュー株ローテーションからは銀行株になお上値余地  「神風…
  3. ■気温急低下がシーズンストック相場発進を後押し  今週のコラムでは、バリュー株選好の別の買い切り口…
  4. ■「押し」のAI株より「引き」のバリュー株選好で厳冬関連株の先取り買いも一考余地  「押してだめな…
  5. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  6. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る