【新春注目銘柄】ヨシムラ・フードHD:今期も3社をM&Aして2Q業績が上ぶれ通期も上方修正含み

ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>(東1)は、今2020年2月期第2四半期(2019年4月~9月期、2Q)累計業績が、期初予想を上ぶれて着地し経常利益は3ケタの増益となった。今年4月にシンガポールの水産加工メーカー、5月には国内では森養魚場(岐阜県大垣市)の株式を取得し子会社化し、事業承継したことが上乗せ要因となった。

同社は、2008年の設立以来、後継者不足に悩む食品関連会社を次々に子会社化し、2019年までその社数は18社に達し、さらに展開しているもう一つの成長エンジンの中小企業支援フラットフォームによりグループ会社を機能的に統括することによって相互補完、相互成長させ成長戦略としてきた。これまで子会社化した18社が、即戦力として同社の業績を押し上げてきた。

今2月期通期業績は、2Q累計業績の上ぶれ着地にもかかわらず期初予想を据え置いた。売り上げ281億8100万円(前期比18.8%増)、営業利益6億4500万円(同82.0%増)、経常利益6億6000万円(同57.1%増)、純利益3億4100万円(同29.5%増)と見込んでいるものだが、これも上方修正観測が強まっている。というのも、同社は、今年11月に厨房機器の製造・輸入販売・保守を行っているシンガポール企業をM&Aしており、これが上乗せとなるためだ。東洋経済会社四季報最新号では、今期経常利益を9億2000万円と観測している。株価は、2018年1月に実施した株式分割以後、落ち後高値2389円から落ち後安値414円まで調整、足元では1200円台まで戻し年初来高値水準にあるが、なお上値評価が続こう。(本紙編集長・浅妻昭治)

【関連記事情報】
【異説・新年相場展望】2020年は敵対的M&A、経営統合、業界再編など内部留保のマグマが噴き出し急浮上銘柄も

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■半導体パッケージの微細化に対応、LDI露光で1.0μm幅パターンを実現  旭化成<3407>(東…
  2. ■物流費やエネルギーコストの上昇受け、企業努力では限界  亀田製菓<2220>(東証プライム)は5…
  3. ■約100種類の実践講座で次世代エンジニアを育成  トヨタグループ5社は5月22日、AI・ソフトウ…
2025年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

ピックアップ記事

  1. ■内需株に広がる「トランプ・ディール」回避の波  東京電力ホールディングス<9501>(東証プライ…
  2. ■日米関税交渉、7月9日に運命の日「90日猶予」迫る潮目  「三日、三月、三年」とは、潮目、変わり…
  3. ■祝日と金融政策が交錯する7月  7月は、7月21日が「海の日」が国民の祝日に制定されてからフシ目…
  4. ■「MMGA」効果の造船株・海運株は「海の日」月間キャンペーン相場も加わり一段高を期待  あと1カ…
  5. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  6. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る