前日急伸の西部ガスは反落も底堅い、今期も2ケタ増益

株式市場 銘柄

チャート16 西部ガス<9536>(東1・売買単位1000株)の株価は前日、全般相場安の中、20円高の185円と急伸年初来高値を更新した。今朝は274円と軟調だが、底堅い展開といえる。2015年3月期が、都市ガス販売量の順調な伸びに加えて、原材料費の減少があり51.9%営業増益、38.9%経常増益と大幅増益だったことを好感した。

 この流れは2016年3月期も続く。ただ、売上高はガス料金単価の下方調整があることから、前期比3.5%減収となるものの、営業利益は同20.8%増益の107億円、経常利益は35.3%増益の105億円、当期純利益は同64.0%増益の62億円を確保する見込み。経常利益はこれまでの過去最高益2010年3月期実績の84億4000万円を抜くことになる。

 同社のPERは17倍と同業大手の東京ガスの13倍、大阪ガスの14倍、北海道ガス13倍に比べると、割安感に乏しい。これまで、ほとんど動きがなかったことから需給関係はよく引き続き好人気となりそうだ。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  2. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…
  3. ■節約志向が市場を動かす?  日本の消費者は、節約志向と低価格志向を持続しており、これが市場に影響…
  4. ■投資家の心理を揺さぶる相場の波  日米の高速エレベーター相場は、日替わりで上り下りと忙しい。とく…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る